永井豪、師匠・石ノ森の009とデビルマンのバトルに大興奮!「もう一回戦って」
漫画家の永井豪が24日、新宿バルト9で行われた『サイボーグ009VSデビルマン』舞台あいさつに登壇、同作のバトルシーンに興奮した様子を見せた。この日は島村ジョー(009)役の福山潤、不動明(デビルマン)役の浅沼晋太郎、フランソワーズ・アルヌール(003)役のM・A・O、飛鳥了役の日野聡、そして川越淳監督も来場した。
二大ヒーローキャラクターのまさかのコラボで話題を集めている本作。この日はついに、原作者である永井が登壇するとあって、観客も登壇者たちも大興奮。永井は「まさか僕の先生(石ノ森章太郎)の009をデビルマンがぶん投げるとは。今日はファンの方に怒られなければいいなと思い、出てきました」とあいさつ。
それを受けた浅沼が「先ほど永井先生に、石ノ森先生のアシスタント時代の話を聞いて、もっと敵討ちでジョーを殴っておけば良かった」と冗談交じりに切り出すと、福山は「いや、結構ボコボコにやられたよ!」と反論。続けて永井も「もっとやっつけてほしかったというのはあれですが」と乗っかってみせつつも、「デビルマンがジョーをつかんだときは、ついついやっちまえと思ってしまいました。石ノ森先生のアシスタント時代は寝る時間もない、食べる時間もない、休み時間もないという恐ろしい時間を過ごしたので、ついつい本音が……」と告白して、会場は大爆笑。しかし、すかさず「僕も『サイボーグ009』のファンとして石ノ森先生のところに入った経緯もありますので、無事に済んでありがたかった」としみじみ付け加え、笑顔を見せた。
そんな本作について「とにかくアニメで久々に興奮しました。最後の最後まで展開が読めなかったし。飛鳥了もそうですが、(浅沼の声も)歴代のデビルマンの役者にも負けない感じで非常に楽しめました」と称賛する永井に、浅沼も「今日はよく眠れそうです」と満面の笑み。日野も「浅沼君の不動明にはメロメロですよ」とすっかり感銘を受けた様子。そんな流れで「もう一度両者を戦わせるわけにはいかないですかね?」と提案する永井のリクエストに一同は大盛り上がり。それを受けた川越監督は「日野さんが、浅沼さんラブと言っているしね」とちゃかしながらも、「それって原作における飛鳥了と不動明の関係性にかぶってきますよね。次回作はその辺を深く掘り下げるとか……」と思わぬ続編の構想もぶちまけられ(!?)、会場は大いに盛り上がった。(取材・文:壬生智裕)
映画『サイボーグ009VSデビルマン』は新宿バルト9ほかにて2週間限定イベント上映中