初代バットモービルを作ったジョージ・バリスさん、死去
1960年代のテレビドラマ「バットマン」で使用された初代バットモービルを製作したジョージ・バリスさんが老衰のため亡くなった。89歳だった。
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「残念ながら、僕の父でカスタム車の王ジョージ・バリスが天にある、より大きなガレージへと旅立ったことをご報告します」とジョージさんの息子がFacebookで明らかにしている。家族が見守る中、静かに息を引き取ったそうだ。「父は最後の最後まで自分の望んだ生き方をしました。父は自分が持っていた人生への情熱、みんなに楽しんでもらおうと製作した数々のものを祝ってほしいと思っているはずです」と付け加えている。
Deadlineなどによると、若いころから兄弟のサムと一緒にカスタム車を作っていたジョージさんは、1950年代に映画とテレビ界に注目されるようになったという。当時は映画会社の重役やスターの車を改造したり、大道具として車をデザインしたりしたそうだ。
ジョージさんは、映画『北北西に進路を取れ』『タイム・マシン/80万年後の世界へ』、「マンスターズ」「じゃじゃ馬億万長者」「母さんは28年型」などの車の改造を担当している。また、「ナイトライダー」のKITTも数台手掛けていたとのこと。
ジョージさんの代表作である初代バットモービルは、納品まで3週間しかもらえなかったため、一から作るのではなく、コンセプトカー「リンカーン・フューチュラ」を改造したものになったという逸話がある。テレビドラマで使われた後の初代バットモービルはジョージさんがずっと所有し、2013年に初めて競りにかけられ、462万ドル(約5億5,440万円)で落札されている。(1ドル120円計算)(澤田理沙)