35歳までバイトの野間口徹がいじられまくり!
俳優の野間口徹が28日、東宝スタジオで行われた映画『海賊とよばれた男』製作報告会見に出席し、“存在感を消す男”として会場を沸かせた。会見には主演の岡田准一をはじめ、吉岡秀隆、染谷将太、小林薫、鈴木亮平、ピエール瀧、綾瀬はるか、山崎貴監督らも参加した。
百田尚樹のベストセラー小説を実写映画化する本作で野間口がふんするのは、石油販売業に乗り出した主人公・国岡鐡造(岡田)を支え、苦楽を共にする柏井耕一。くしくも同日ネットニュースで、野間口が35歳まで、タクシー会社で無線をとるバイトをしていたと報道されたことを受けて、ピエールが「まだ撮影では、“35歳までバイトをされていた方”しか会っていないんです」といじり始めると、野間口は「そんなものを流してどうするのと思うんですが……。もうやめましょう」と苦笑い。
続けて小林が「気配を消させたら日本一の野間口さんですが、セットの裏では存在感を放っていて。楽しい現場です」と笑顔を見せるも、野間口は「今、存在感の話が出ましたけど……」と暗い表情。「お手元の資料に山崎組初参加と書いてあると思いますが、実は(山崎監督の)『ALWAYS 続・三丁目の夕日』に出ていました。でも(主演の)吉岡さんも、山崎監督も覚えていなかった」と続けると、吉岡も山崎監督も「すみません!」と言いながら大慌て。「賞をもらうか、もらわないかというときに、『(吉岡の役名)茶川さん! 茶川さん!』と2回呼び掛けるんですよ」と語るも、山崎監督も吉岡も「全く記憶にありません」と恐縮していた。
さらに記者から「山崎作品に出演された岡田さん、吉岡さん、染谷さん、ピエールさんに山崎監督の印象を」という質問があり、登壇者全員が名前の抜けていた野間口の方を半笑いで注目。「野間口さんも加えてあげてください」との声からコメントすることになった野間口が「“常連”として思うのは、監督の演出は丁寧すぎるくらい。それくらいですかね」とやけっぱち気味で語ると会見場に笑い声が響き渡った。
そんな野間口だったが、「現場では多幸感に包まれております。撮影中はずっと幸せでした。撮影が終わったら、“海賊ロス”になるんじゃないか」と語ると、場内はシーン。「何か間違えています?」と続け、またもや笑いを誘っていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『海賊とよばれた男』は2016年冬、全国東宝系にて公開