ベン・ウィショー、17歳の頃から知るダニエル・クレイグを語る「お互い全く変わっていない」
ベン・ウィショーが、シリーズ最新作『007 スペクター』で共演したダニエル・クレイグについて語った。現在35歳のベンと47歳のダニエルが初めて共演したのは、戦争ドラマ『ザ・トレンチ 塹壕』(1999)でのこと。それ以降『レイヤー・ケーキ』(2004)、『Jの悲劇』(2004)、『007 スカイフォール』(2012)と共演を重ね、二人のコラボレーションは本作で5度目となる。
当時からお互い変わったと思うか? という質問にベンは「僕たちのどちらも変わったとは思いません。ダニエルは働き方、仕事へのアプローチの仕方という点では全く変わっていない、今でも完全に同じです」と即答。『ザ・トレンチ 塹壕』の撮影時は17歳だったベンだが、「僕は彼のことをとても鮮明に覚えています」と明かす。
「なぜなら僕は彼にとても魅了されたからです。当時でさえ、その振る舞い方に。彼は一緒に居てとても楽しい人です。でも信じられないほどに彼がやっていることに身を捧げていて、誰よりも彼がやっていることを内側から理解していて、本当に映画のことを考えているんです。何がうまくいき、何がうまくいかないのかがクリアで、それを口にすることができる」とスラスラ続けたベン。「たぶん僕が言いたいのは……彼の仕事への関わり方はとても深いということです」とにっこり笑った。
ちなみに、ダニエル自身も「僕が(前作)『スカイフォール』でやったことの一つは、新しいキャラクターを紹介したこと。レイフ(・ファインズ)のM、ベン、彼らはただ素晴らしく、素晴らしい俳優たちだ」と語っており、二人の関係は相思相愛だといえそうだ。
ベン演じるQが作品に登場したことで、シリアス色が強かったダニエル版ボンドシリーズにユーモアがもたらされた。ベンは「脚本はとても正確に、とても楽しく、キャラクターがよく表されていました。ですから僕がやったのは、そうしたものにふさわしいタイミングやリズムを取るという作業です。あとは、サム(・メンデス監督)もいつもそうしようとしていたことですが、単にジョークを演じるのではなくて、そのシチュエーションの真実を見つけようとしました」と本作への取り組み方を振り返っていた。(編集部・市川遥)
映画『007 スペクター』は12月4日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開