うつや自殺願望の低下につながるサラ・ミシェル・ゲラーの会社
テレビシリーズ「バフィー~恋する十字架~」や映画『THE JUON/呪怨』などでおなじみのサラ・ミシェル・ゲラーが、自身が立ち上げた新たなクッキングスタイルを提唱した会社Foodstirsについて語った。
サラ・ミシェル・ゲラー出演『THE JUON/呪怨』フォトギャラリー
この会社を立ち上げた経緯について「亡くなったロビン・ウィリアムズも出演していたテレビシリーズ『クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店』が終了したとき、あの番組は素晴らしい体験だったけれど、その後(人生においての)交差点に出くわした気がした。そこで何か女優とは別のことがしたくなったの。もっとクリエイティブ面で自分自身が(経営者として)大きな選択ができることがしたかった。現在は、食べ物の中身に関する消費者の見方が昔とだいぶ変わってきている。そこでわたしは同じ年代の子供を持つパートナーのゲイリット・レイボーとジア・ルッソと共にこの会社を立ち上げたの。そしてヘルシーなものを食べたり、意識的に栄養価のあるものを取ったりする行為自体が、鬱(うつ)状態や自殺願望、ドラッグ使用などのパーセンテージを低下させることもわかって、ヘルシー志向のデザートを作り始めたの」と説明した。
具体的にどのような新たなアプローチをしたのか、との質問に「もちろん、わたしはフードの専門家ではないから、当初はPinterestに掲載されていたクールなデザートの写真やレシピなどを見ていたの。それは、まるでモデルのジゼル・ブンチェンを見ているような感じで、わたしはその写真を見たからといって、ジゼルみたいになれるわけではないことを自覚したように、そのデザートの写真やレシピだけを見ただけではダメだと思った。そこで約2年間かけて、ヘルシーでおいしいデザートを提供できるようにしたわ」と明かした。
この会社を立ち上げて、子供との接点も増えたそうだ。「(いつも撮影現場に居たため)子供との関係は今ではまるで友人だし、夫もより良いパートナーとなり、さらに自分自身も変わったと思う。現在は、以前のように撮影のために世界中を飛び回ることもなくなった。わたしのアイデアを持って会社を立ち上げ、食べものを売っているところやどれだけの労力が仕事に必要かを子供にも見せていることで、子供にもその労力の価値をしっかり理解してもらえると思う」と答えた。
女優以外のサラの今後の活躍も楽しみだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)