ニコラス・ケイジ、盗品のティラノサウルスをモンゴルに返却
コミックスや化石の収集家としても知られる俳優のニコラス・ケイジが、以前に落札したティラノサウルス・バタールの頭蓋骨の化石が盗品だったことが判明し、モンゴルに返還されることになった。
彼の広報担当者が NBC News に語ったところによると、ニコラスは2007年に27万6,000ドル(約3,312万円)で化石を落札。鑑定書もついてきたそうだ。売りに出していたのはビバリーヒルズのギャラリーで、当時、レオナルド・ディカプリオもオークションに参加したといわれている。(1ドル120円計算)
ところが、2014年にアメリカ国土安全保障省から、この化石は密輸された可能性があるものだとの連絡を受けたそう。化石を調べた結果、先史時代の化石の闇業者として知られる古生物学者エリック・プロコピが関わったものであることが判明。モンゴルは1924年から化石の輸出が禁止されているため、違法に持ち出された盗品だと結論付けられた。
ニコラスもギャラリーも違法なことはしておらず、罪には問われない。化石を返還することで、何らかの金銭のやりとりがあったかどうかは不明だと Us Weekly は報じている。
プロコピはニコラスの化石とは別件で、モンゴルのゴビ砂漠から、ティラノサウルス・バタールの化石を密輸した罪で起訴され、2014年に実刑判決を受けている。(澤田理沙)