神谷浩史、約5年越しの劇場版『傷物語』公開に感無量!櫻井孝宏は試写で一人ニヤニヤ
声優の神谷浩史、坂本真綾、堀江由衣、櫻井孝宏が8日、都内で行われた映画『傷物語〈I 鉄血篇〉』初日舞台あいさつに出席。2011年に映画化が報じられて以来、約5年を経ての劇場公開に、神谷は感無量の表情を浮かべた。一方、櫻井は自身が演じたキャラクターの登場シーンのあまりのかっこよさに、試写で一人ニヤニヤしてしまったことを明かした。
本作は、作家・西尾維新のライトノベルが原作。吸血鬼体質となった高校生・阿良々木暦(神谷)を中心に、少年少女と“怪異”にまつわるストーリーを描く通称「<物語>シリーズ」の1作で、テレビアニメ化もされた「化物語」の前日譚となる。阿良々木と伝説の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(坂本)との出会いを3部作で描き出す。
劇場版の制作が報じられてから初日まで、約5年もの歳月がかかった本作とあって、神谷は「今日から僕の時計も動き始めて、皆さんの時計も動き始めたことでしょう。非常に喜ぶべき日だと思っています」と感無量の面持ち。アフレコ現場では、「(前日譚のため)記憶を0に戻さなければいけなかった」という役作りの準備や、「台本、原作本、パソコン、辞書などが机の上に広がっていて、台本を読んでどのシーンだろうと原作などをチェックする作業があった」という裏話を語り、ファンをうなずかせていた。そして、「こだわりを感じるフィルムで、声優をやっていて本当によかったと思えました」と清々しい笑顔を見せた。
坂本は、本作のオーディションが2011年にあったことを告白。しかしその後、テレビアニメ「物語」シリーズが始まり、キスショットの成れの果てである忍野忍を演じることに。坂本は「いつの間にか5年くらい経っていた」と笑いを誘いつつ、「私の中で忍が育っていたので0に戻るのは難しいと思ったのですが、逆に物語の世界観を肌で感じられた後での劇場版はよかったのかなと感じました」としみじみと語った。
そんな中、怪異の専門家である忍野メメ役を「得体の知れない空気感」を意識しながら演じたという櫻井は、「登場がメチャメチャかっこよかったので、試写会で一人ニヤニヤしながら観ていました」と自画自賛。また、「登壇した時に皆さんが何かいいことがあったような顔をしていたので、充実した気持ちでこの場に立つことができました」と喜ぶと、「映画の醍醐味がぎゅうぎゅうに詰まった作品だと思います」と胸を張って本作をアピールした。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『傷物語〈I 鉄血篇〉』は公開中