デヴィッド・ボウイ、葬儀はせず密かに火葬「音楽だけ覚えていてほしい」
1月10日にガンのため69歳で亡くなったデヴィッド・ボウイさんが、葬儀はせずに密かにニューヨークで火葬されたと Mirror Online が報じた。
ボウイさんは生前、愛する人たちに「騒がれずに逝きたい」「葬式はしないでほしい」と語っていたといい、その遺志をくんで葬儀は行わず、火葬にも家族・友人の誰も立ち会わなかったとのこと。18か月にわたってガンと闘ってきたボウイさんは死後の計画を明確にしていて、それを家族にも話していた。
ボウイさんは人々に、彼が作った音楽を共有した“いい時間”だけを覚えていてほしいと望んでいたという。関係者は「彼を覚えておくためのお葬式は必要ないのです。皆さんには彼の音楽があるのですから。騒がれることなく、大きなショーもなく、ファンファーレもなく、ただ消えたいというのが彼の望みでした。とても彼らしいと思います」とコメントしている。
ボウイさんが死の直前に発表したアルバム「★(ブラックスター)」は、文字通り彼からファンへのさよならのあいさつ。プロデューサーのトニー・ビスコンティは自身のFacebookでその事実を認め、「彼の死も彼の生と変わりなく、アートの一部なんだ。彼はブラックスターをみんなのために作った。別れの贈り物として」とつづっている。(編集部・市川遥)