Vシネ帝王・小沢仁志ら悪役俳優集結!世界規模の“コワモテ”あるある披露
ジョニー・デップが悪名高きギャングのボスを演じる映画『ブラック・スキャンダル』の試写会が21日、都内で行われ、Vシネマやヤクザ映画でおなじみ、日本を代表する悪役俳優の小沢仁志、山口祥行、本宮泰風の3人が、本作の見どころや、コワモテならではの“あるある話”を披露。小沢らの楽しいキャラクターとトークに、会場は大いに盛り上がった。
ボストンに君臨した実在のアイリッシュ・マフィアのボス、ジェームズ・ホワイティ・バルジャーが裏社会でのし上がっていく姿を追う実録クライムサスペンスとなる本作。幼なじみで、友情で結ばれたギャングのボス、FBI捜査官、有力政治家の3人が、全米を揺るがす汚職事件に手を染めていく。主演のジョニー・デップは、伝説のギャングになりきるため、薄毛のオールバックという特殊メイクで本作に挑んでいる。
小沢がまず「久々に骨太のギャング映画を観た。それに人間を演じるジョニー・デップにも会えてよかった。彼は、実物のギャングにそっくりだったね」と感想を話し出すと、山口はすかさず「小沢さん、ジョニー・デップ好きですからね」と会場に向けて解説。本宮も「小沢さんは変身願望もある人だから、ジョニーの頭ばっかり観てたんじゃないですか」と突っ込みを入れると、小沢は「俺、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のPRでジョニー・デップが来日したとき、こっそり彼の海賊の衣装を着ちゃって、怒られたことある」と楽しげな表情。ひょっとしたら本作以上にサングラスと黒スーツがハマってしまう3人だが、息ピッタリに和やかなトークを展開した。
“悪役俳優あるある”を聞かれた小沢は、「街を歩いても人が寄ってこないのは、面倒くさくなくていいけど。寄ってくるのは警察ばかり。歌舞伎町を500メートル歩いただけで、必ず職質(職務質問)をくらうね」と答え、さらに「撮影で海外に行く時は、入国で必ず止められて、フィリピンやヨーロッパでは空港の別室でパンツ一丁にさせられる。でもロザリオを首から下げていると『お前はクリスチャンか。クリスチャンに悪い奴はいない』って、許してくれたよ」とさすがは“Vシネの帝王”や“顔面凶器”と呼ばれるだけの仰天エピソードを披露し、会場を爆笑に包んだ。(取材/岸田智)
映画『ブラック・スキャンダル』は1月30日より全国公開