浅野忠信&安藤サクラの迷司会!大泉洋が「ああはなるまい」
俳優の浅野忠信と女優の安藤サクラが9日、イイノホールで行われた第58回ブルーリボン賞授賞式に司会者として出席、迷司会ぶりで会場を爆笑の渦に包み込んだ。受賞者の一人である大泉洋からは「ああはなるまい」と言われる場面もあった。
東京映画記者会(在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)が選出するブルーリボン賞の授賞式の司会は、前年の主演男優賞、主演女優賞を獲得したコンビが務めるのが恒例となっており、今年は『私の男』で主演男優賞を獲得した浅野、そして『0.5ミリ』『百円の恋』で主演女優賞を獲得した安藤のコンビが司会を務めることとなった。
司会として登壇した浅野は「司会は初めてなんで、とても緊張しています。でもここで東スポさんが用意してくれたしっかりとした台本があるのでそれをもとに頑張りたいと思います」と切り出すと、安藤も「わたしはおととしにも司会をやらせてもらってすごく楽しかった。とにかく受賞者の皆さんにご無礼がないように、できる限り、当たり障りのないように司会ができたらと思います」と意気込みを語った。
しかし、ところどころで「ええと……」と段取りを確認しながらも不思議な沈黙を作ったり、「運営元から聞けと言われた」という質問をぎこちなくぶつけてみたりする、二人のたどたどしい司会ぶりに会場は終始、クスクス笑い。助演女優賞を獲得した吉田羊からは「本番直前までガチガチに緊張していたんですけど、(司会二人のおかげで)なんかすごいアットホームな雰囲気で肩の力が抜けました。司会のお二人、ありがとうございます」と謝辞を述べられる一幕も。
そして来年は、『駆込み女と駆出し男』で主演男優賞を獲得した大泉と、『ストロボ・エッジ』『映画 ビリギャル』で主演女優賞を獲得した有村架純が司会を務めることになる。この二人は4月公開予定の『アイアムアヒーロー』で共演をしており、「去年、二人で主演賞を取っていれば一番宣伝になって良かったのにね」と笑う大泉。さらに来年の司会への意気込みを聞かれ、「来年はどうやって司会をしようかと思って、今日は二人の司会を見ていたんですが、質問した後は放置プレイだし。ああはなるまいと思った!」という大泉の返答に会場は大爆笑。
さらに「ただわたしが(司会を)やった途端に、来年のブルーリボン賞はバラエティーショーみたいになってしまう。権威ある賞なので、重々しくやらねばなるまいと思っております」と決意を語った大泉だが、「さっきはああいうことを言いましたけど、今日は最高の司会をありがとうございました!」といきなり手のひらを返して司会者二人を持ち上げ、会場を再び爆笑の渦に包んだ。(取材・文:壬生智裕)