エマ・ワトソン、1年間女優休業「自己成長のため」
映画『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で知られるエマ・ワトソンが、女優業を1年ほど休んでいることを明かした。
国連における女性の権利のための機関「UN Women」の親善大使を務めているエマは、男女平等を実現するために「He For She」というキャンペーンを積極的に盛り上げるなど、女優業以外での活躍も目覚ましい。そして今回、PAPER誌の連載企画で憧れのフェミニスト、ベル・フックスとの対談で、『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーを演じていた当時を振り返りつつ、女優業を一時休止していることをその理由とともに、赤裸々に語った。
ベルがエマのフェミニストとしての活動を称えると、エマはフェミニズムの読書クラブ「Our Shared Shelf」を始めたことを明かし、「たくさん読書して、多くの新しい考えに自分自身をさらしているの。まるで化学のように、私の脳の中は(新しい知識で)急激に変化しているわ。時々その変化に追いつけていない気もするの。でもそれは私にとって、とても良いこと。国連のために私がすべきことは、とてもはっきりとしているんだけど、私個人としての考えや意見というのはまだはっきりとしていないの。そういう意味でも、とても面白くなると思っているわ」と胸中を吐露。
続けて、自己成長のために女優業を1年ほど休んでいることを明かしたエマは、「あなた(ベル)が1日1冊の本を読むことは知っているわ。私の目標は、1週間に1冊。読書クラブでも、1か月に1冊の本を読むことね。膨大な量の読書と自主勉強をしているの。1年かけてジェンダー研究を本気で学ぼうかとも思ったんだけど、地に足を付けて人々と話しをして、本を読むということだけでも多くのことを学んでいるって気づいたの」と自分なりのスタイルで多くのことを吸収していることを口にした。
エマの発言からすでに女優業を一時休止しているようだが、具体的にいつから休業に入ったかなどは不明。エマのことをスクリーンでしばらく観られなくなることに落胆の声も多いが、ディズニーの名作アニメーションをエマ主演で実写化した映画『美女と野獣(仮題)』が、2017年4月に日本公開される。一方で、自己成長のために女優業を休止する決断をしたエマを評価する海外メディアも多く、女優業に復帰したときの彼女に期待したい。(編集部・石神恵美子)