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「相棒」片桐竜次が俳優生活45周年!待望の主演作をゆうばりでプレミア上映

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俳優の片桐竜次
俳優の片桐竜次

 人気ドラマ「相棒」の内村刑事部長役などで知られる俳優・片桐竜次の俳優生活45周年記念作品『キリマンジャロは遠く』が26日、北海道夕張市内で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」でワールドプレミア上映された。この日は撮影監督の加藤孝信、脚本の藤原良、助監督の金山桂介、俳優の田中俊、そして柏原寛司監督らも来場した。

 『仁義なき戦い』や『狂った野獣』などの映画から、「相棒」「おみやさん」といった刑事ドラマまで、長きにわたって強烈な印象を残してきた片桐。本作はそんな彼の俳優生活45周年を記念した待望の主演作で、何があろうともクールでタフ、そして背中で哀愁を振りまく元刑事の杉村をいぶし銀の魅力で演じきっている。

 映画を観終えたばかりの観客の前に立った片桐は「ジャン・ギャバンやアラン・ドロンが好きで。そんなフィルム・ノワールの世界を下町に置き換えて。監督以外のスタッフには気を遣いながら。なんとか監督をごまかしながら、極力セリフを減らしてできたかなと。終わってみると、まあまあかなと思いますけど」と謙遜しつつも、「10月に東京で公開が予定されているので、少しでも多くの人に観てもらえればと思います」と誇らしげな顔を見せた。

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 片桐が演じた元刑事の杉村は日頃のイザコザがもとでけがを負わされてしまい、入院先の病室で柳田という喫茶店のマスターと知り合う。そこに、過去の因縁を背負った連中が次々に現れ、やがて、事態はそれぞれの男の意地をかけた壮絶な銃撃戦へと発展していく……。脚本の藤原は「この作品は、ジャンルでいうとフィルム・ノワール。ハードボイルドを目指しました。そういった作品がどんどん減ってきているんで、この作品をきっかけにそういった作品を残せればと思いました」とコメント。さらに助監督の金山も「最初にお話を伺った時は下町の人情劇だからと言われていたんですが、台本を読み進めるうちにグロック(オーストリアの銃)と書いてあって。グロックで人情とは……」と笑ってみせた。

 本作には監督補佐として、ガンアクションの演出に定評がある室賀厚も参加。「僕はアクションが嫌いで、銃も嫌いなんで、室賀がいてくれてよかった」とアクション作品に手腕を発揮する柏原らしからぬコメントで会場を沸かせると、田中も「ガンアクションは倉庫で時間をかけて撮ることができた」と満足げな顔を見せていた。(取材・文:壬生智裕)

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」は2月29日まで合宿の宿ひまわりをメイン会場に、夕張市内の各会場で開催中

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