山田洋次『家族はつらいよ』を鶴瓶ら大御所俳優が盛り上げる!
映画『家族はつらいよ』のメイキング画像が公開され、山田洋次監督にとって、国民的人気シリーズ『男はつらいよ』以来の本格喜劇を盛り上げる、笑福亭鶴瓶や小林稔侍といった大御所俳優たちの現場での姿がお披露目された。
本作は、山田監督が、『東京家族』(2013)で一家を演じた8人(橋爪功・吉行和子・西村雅彦・夏川結衣・中嶋朋子・林家正蔵・妻夫木聡・蒼井優)を再招集して贈る喜劇映画。結婚50年を迎える夫婦の熟年離婚騒動により家族会議が開かれるが、それぞれの不満が噴出し、事態は思わぬ方向へ進み出す……。
個性豊かなメンバーが集結している今作で、『母べえ』『おとうと』に続いての山田作品となった鶴瓶が担当したのは、緊迫のシーンでここぞ! というタイミングで出てくる頼りない医師役。山田監督との息もぴったりで撮影は和やかに進んだといい、完成作では脇役ながら抜群の存在感を放っている。
また、物語のキーを握る父・周造(橋爪)の浮気調査のために長女の夫・泰造(正蔵)が雇ったアヤシイ探偵・沼田を演じたのは『東京家族』にも出演している小林。山田監督から次々と出てくるアイデアにも難なく応え、ユニークな役柄を作り上げている。
そしてピアノ調律師の三男・庄太(妻夫木)と恋人の憲子(蒼井)が“いいムード”になっているところに水を差すのが、『男はつらいよ』シリーズにもユニークな役柄で出演していた山田組常連の笹野高史。庄太の仕事先の警備員を熱演し、軽妙な一人芝居を披露する笹野に山田監督も現場で大笑いしたという。
山田監督がおよそ20年ぶりに世に放つ本格喜劇では、『男はつらいよ』同様、脇役たちが紡ぎだす笑いも注目を浴びそうだ。(編集部・海江田宗)
映画『家族はつらいよ』は3月12日より全国公開