佐藤健×有村架純×二階堂ふみ×菅田将暉×岡田将生！『何者』で若手主役級そろう
作家・朝井リョウの直木賞受賞作を映画化する『何者』のキャストが発表され、佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生と主役級の若手俳優陣がそろったことが明らかになった。また今や若手から抜け出し実力派俳優の一人となった、山田孝之も本作に出演する。
『何者』は、『桐島、部活やめるってよ』で等身大の高校生を描いた朝井が、就職活動を通して自分が「何者」かを模索する大学生を切り取った作品。演劇サークルで脚本を書いていた拓人（佐藤）を主人公に、着実に内定に近づいていく光太郎（菅田）、光太郎の元カノで拓人が思いを寄せる瑞月（有村）、「意識高い系」でありながら結果が出ない理香（二階堂）、決められたルールに従わないと言いつつも焦りを隠せない隆良（岡田）の5人の姿が描かれる。山田は、拓人のサークルOBのサワ先輩として登場する。
海外ボランティアの経験、サークル活動、手作り名刺……さまざまなツールを駆使して就活に臨み、励まし合う彼らがSNSで見せる、表の顔とは別の表情。そして内定者が現れたとき、抑えられていた妬みや本音が噴出する。一筋縄ではいかないリアルな「就活模様」を表現する同作の監督・脚本を務めるのは、『愛の渦』で人間の欲望や性（さが）を見事に表現した三浦大輔。
演劇ユニット「ポツドール」も主宰する三浦の演出方法は、佐藤が語るには「クランクイン前に何日間かキャスト全員が集まってリハーサルをやらせていただきました。にも関わらず撮影当日もまた鬼のようにリハを繰り返す、舞台稽古のような現場」だという。山田も、「現場ではなかなかOKが出ず、何度も何度も最善を目指しテイクを重ねて」いるよう。続けて山田は、「芝居を細部まで突き詰めさせてもらえるチャンスだと思い、必死について行っています。と、言いたいところですが実際はスターキャストが集まっていてヒット作の匂いがしたので便乗したというのが事実です」とも明かしている。
さらに有村が「エントリーシートの記入や、面接官との質疑応答など、味わったことのない空気の中、周りの友達はこのような経験を経て社会に出るのだとあらためて感じると共に、自分自身がどうあるべきかを考えさせられました」と明かすように、出演者たちは撮影開始を前に、実際の企業での就職活動体験も行ったとのこと。それだけにキャスト陣の結束は固くなっているようで、菅田は「現場では毎日、佐藤健くんがニヤニヤしています。これは何かありますね（笑）何だか面白くなりそうな予感があります。予感で終わらせないように、ビシッとかましてやります！」と話している。映画は2月下旬にクランクインし、現在は約1か月間の撮影の真っ最中だ。（編集部・井本早紀）
映画『何者』は10月15日より全国東宝系で公開