悲願のオスカー、ディカプリオ来日!「英雄の後に続きたい」と熱弁
先日の第88回アカデミー賞で悲願の主演男優賞を手にしたレオナルド・ディカプリオが受賞作『レヴェナント:蘇えりし者』を引っ提げ来日し、23日、都内で行われた記者会見に出席。オスカー像の保管場所や受賞後の変化を明かした。
報道陣約500人から祝福の歓声と拍手で迎えられたレオは、「どうして受賞できたかを分析するのは難しい」と言いつつも「この映画は参加した全ての人にとって特別なもの。これだけ世界観に入り込める作品はなく、永遠に映画史に残る芸術作品になったと思う」と自信たっぷり。そして、「このような作品には二度と関われない。それだけ自分の人生の重要な一章になりました」と感慨深げに語った。
オスカー像は「家のリビングルームに置いてあります」と明かし、「友達が見せてほしいと来るので、あそこにあるのは嬉しいです」と喜びをあらわに。受賞後の変化については「数週間前の出来事なのでわからないけど、わたしとしては変わらないことを望みます」と話すレオ。「賞をもらうために仕事をしているわけではない」と断言するレオの願いは「夢や理想を追求して作品を作り上げること」だそうで、「『我々は偉大な俳優の肩の上に成り立っている』という誰かの言葉がありましたが、わたしもそういう英雄たちの後に続きたい」と力を込めた。
映画プロモーションでの来日は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2014)以来2年1か月ぶり10度目。それ以外でも日本を訪れているというレオは「一番好きな場所は京都」だという。「日本は歴史が古くて素晴らしい文化を持っているので、大仏を見たり寺院をめぐったりすることが好きです」と打ち明けると、「今まで桜の開花時期に来たことがないので、今回はとっても楽しみにしています」と顔をほころばせながら初のお花見に期待を寄せていた。
アカデミー賞主演男優賞、監督賞(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)、撮影賞の3冠に輝いた本作は、最愛の息子を殺され、極寒の地に放置された男が、裏切り者への復讐心を原動力に過酷なサバイバルを繰り広げるさま描く。レオは主人公のハンター、ヒュー・グラスを渾身の力で演じ、見事主演男優賞に輝いた。(取材/錦怜那)
映画『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日より全国公開