アカデミー賞主演女優賞『ルーム』のブリー・ラーソンと菅野美穂が対面!
第88回アカデミー賞で主演女優賞を獲得したブリー・ラーソンと、息子役のジェイコブ・トレンブレイが21日、『ルーム』ジャパンプレミアイベントに来場、会場のファンから熱い歓迎を受けた。この日は花束ゲストとして菅野美穂も来場、彼女にとっては、昨年8月に男児を出産して以来、久々の公の場となった。
エマ・ドナヒューの小説「部屋」を映画化した本作。7年間も監禁されてきた女性(ブリー)が、奪われた人生を取り戻すために、5歳の息子を命懸けで脱出させる……という物語を濃密な母子愛とともに描き出す。会場にブリーとジェイコブが登場すると、会場内からは割れんばかりの拍手と大歓声。二人はできる限り、サインや握手、写真撮影などファンサービスにも気さくに応じていた。
そのままステージに登壇した二人は日本語で「アリガトウ!」とあいさつ。主演女優賞を獲得したブリーに、観客から「おめでとう!」の大合唱となり、「主演女優賞を獲得した時からシュールな感じがしている。授賞式の翌日には『コング:スカル・アイランド(原題) / Kong: Skull Island』(『キング・コング』シリーズ新作)の撮影でベトナムに行ってそのまま日本に来た。日本の皆さんが授賞式後、最初に触れあったファンとなります。ここにいる皆さんと喜びを分かち合うことができて本当にうれしいです」と笑顔。ジェイコブは「4歳の頃から日本に来たいと思っていたよ」と堂々たるスピーチで会場を沸かせた
二人は昨日の夜に到着。ブリーが「昨日は日本に着いたらすぐにスーパーに向かっておやつをチェックしました。日本酒とポテトチップを買いましたね」と笑いながら振り返ると、ジェイコブも「今日は釣りをして、ひげがついた大きな魚を釣ったんだ」と誇らしげな顔を見せた。
そこにゲストとして来場した菅野は、ブリーに向けて「すてきなドレスです。You look gorgeous,beautiful!」と英語を交えて称賛。さらに利発さとあどけなさが同居したジェイコブの姿に菅野も「なんてかわいいの! 連れて帰っちゃうぞ!」とすっかりとろけそうな笑顔に。しかしそれにはジェイコブも「えーと」と思案顔になり、「そうすると(誘拐監禁がテーマの)この映画が繰り返されちゃうことになるんで、良くないですね」と、とんちのきいた答え。それには菅野も「かわいすぎますね! かしこい!」とすっかり骨抜きにされてしまった様子だった。(取材・文:壬生智裕)
『ルーム』は4月8日より全国公開