加瀬亮&戸田恵梨香『SPEC』以来3年ぶりの共演に照れくさそうな笑顔
俳優の加瀬亮と女優の戸田恵梨香が20日、スペースFS汐留で行われた「ドラマW この街の命に」完成披露試写会に来場、2013年の『劇場版 SPEC~結(クローズ)~ 爻(コウ)ノ篇』以来、およそ3年ぶりの共演に照れくさそうな顔を見せた。この日はほかに黒田大輔、岡山天音、篠原篤、緒方明監督も来場した。
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日本国内で1年間に殺処分される犬猫が10万頭を超える(環境省が平成26年度に発表)中、なぜこれほど多くの犬や猫が殺処分されなければならないのか。本ドラマは、動物愛護センターを舞台に、罪のない動物たちの命を救おうと踏み出した獣医師たちの葛藤と再生を描きだす。
犬猫の殺処分という重いテーマを扱っていることもあり、この日の登壇者たちは、どうやってこの現実を伝えられるのか、それぞれに言葉を探りながら、観客に語りかけようとしていた。まずは加瀬が「動物愛護センターの行政獣医というなかなかお目にかかれないあ仕事を、ドラマを通じて体験させてもらいました。職員の方にどんな仕事なんですかと聞いたときに、片手で犬をなでて、もう片手で絞め殺す。そういう仕事だよと言われたのが印象的でした。そういったところを出発点に演じました」とあいさつすると、戸田も「こんなヘヴィな作品を観に来てくださってありがとうございます。動物に対して人間がどう向き合っていくのか、もう一度この作品をきっかけに考えてもらえたらうれしいです」と続けた。
そんな中、加瀬と戸田が「SPEC」シリーズ以来の共演となったことについて触れられると、場内の雰囲気は一気にやわらいだ。まずは加瀬が「僕は『SPEC』で3年間くらい一緒だったので、ある意味安心して。違う役だからといって戸惑わなかった」とコメントしたものの、戸田が「わたしは違和感でした」と続けて会場は大笑い。
「『SPEC』では加瀬さんに敬語を使っていましたけど、このドラマでは加瀬さんの方がわたしに敬語を使う人だったからなんだか気持ち悪かった」と笑いながら付け加えると、さらに「でも役者としてすごく信頼しているし、安心感も現場に与えてくれる人なので。そこはすべて委ねることができました。でもすごく照れくさかった覚えがあります」とコメント。そんな戸田に加瀬が「落とすか上げるかどちらかにしてください」とリクエストし、会場を沸かせた。(取材・文:壬生智裕)
「ドラマW この街の命に」は4月2日夜9時よりWOWOWプライムで放送