華原朋美、過去の恋を振り返る「普通の人が一番」
『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨン監督最新作『更年奇的な彼女』で日本語版主題歌「君がそばで」を歌う歌手の華原朋美が、同曲について「恋とか愛についてのバラードという意味では、ここ数年でナンバーワンの曲」と自信を見せた。
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失恋のショックから20代にして更年期になってしまったヒロインの恋模様を描いた本作に、純真な愛のメッセージを込めたバラードを寄せた華原。「愛とか恋を自分自身が強く求めている時期だったので、歌詞を読んだときにすごく心に響きました。歌の内容と気持ちが重なってとても歌いやすかったです」と振り返り、映画についても「わたしにもこんなことが過去にあったんじゃないかって思い返しながら見ていました。あんまり恋愛がうまくいった経験がないので何とも言えないのですけど、純愛への憧れは今ももちろんあるし、純粋に楽しめました。最後は涙が出ました」としみじみ。
主人公チー・ジアを演じるのは華原と同じ、1974年生まれのジョウ・シュン。華原と同じく20代から第一線で活躍してきたシュンに刺激を受けた部分は? と尋ねると、シュンの演技を評価する一方、「わたしは女優さんには向いていない」とぽつり。「リアルにあったことを演じるということはできても、ファンタジーとか妄想の世界で役を演じるのが難しくて。チャレンジした時期もあったんですけどね」と照れ笑い。「歌は大好きなのでミュージカルなら」と声を弾ませた。
素顔の自分については「本当に寂しがり屋。いつも誰かが側にいてくれないとダメなタイプになりつつあります」と明かし、人気歌手として常に大勢のファンや関係者に囲まれてきた過去を述懐しつつ、「恵まれた環境の中にいたと思いますが、孤独感は常にありました」と告白。「別の自分がワーッと人を集めているという感覚。家に帰ると、当然誰にもワーッとはなってもらえない。そういう寂しさがあったんだと思います」とかつての自分を分析する。
だが、今も恋をしているとも明かし「歌の世界をより素晴らしく見せるためにも、どんどん恋をしなきゃなって思っています。恋をすると歌の表現力がぐっと増してくるんです。声に艶や張りが出てきたり、笑顔が増えたり」と悲観の色はない。本作を機に「すっかり、結婚したいという脳になっちゃいました」ともいい、「いろんな人といろんな恋をしてきたわけですけど、今は何がいいって、普通の人が一番。そういう人の方が素敵だって思えるようになりました」と理想の結婚相手についても話していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『更年奇的な彼女』は4月8日よりTOHOシネマズ日本橋・新宿ほかにて公開