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鈴木P、ジブリの今後は悩み中…早大生の入社志願に「しばらくお待ちください」

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ジブリは「これからどうしていこうかなと悩んでいるところ」鈴木敏夫プロデューサー
ジブリは「これからどうしていこうかなと悩んでいるところ」鈴木敏夫プロデューサー

 スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが16日、早稲田大学大隈記念講堂で行われた講義「映画のすべて マスターズ・オブ・シネマ」に鬼才・押井守監督と共に来場、「スタジオジブリの映画が大好きなので、就職したいです!」と学生からラブコールを送られる一幕があり、鈴木は「現在、スタジオジブリは、美術館用の短編やCMなんかをやっていますけど、これからどうしていこうかなと悩んでいるところ。なので、しばらくお待ちください」と返答してみせ、会場を沸かせた。

【写真】押井守監督、鈴木敏夫プロデューサーが現役早大生に向けた“白熱教室”

 映画関係者をゲスト講師として招聘(しょうへい)し、映画・映像制作のプロセスを学びながら、映画人に直接質問などもできるという本講義。気心知れた仲である二人が今回の講師を担当しただけあって、ズバズバと言い合いながらも終始笑いの絶えない時間となった。

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 押井監督が鈴木と久々にタッグを組み、カナダのスタッフ・キャストと共に作り出した合作映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』は、もともとは英語版で制作。本作の日本版には、朴路美壤晴彦星野貴紀といった実力派の声優が声をあてている。鈴木は、「いわゆる吹き替えの世界には、その世界の腕こきがいるんだなと勉強しました。今まで押井さんと組んだ声優さんを起用すれば、だいたいこんな感じかなというのは想像できる。一方で違うやり方がないかと思い、(日本語版制作・演出の)打越領一と一緒にいろんな話し合いをした中で、(ヒロイン・カラの声優に)朴路美さんの名前が出てきて。僕、謝らなくちゃいけないんですが、彼女のことを知らなかったんです。でも、声を聞いてみたら、芝居もすばらしくて、見事に期待に応えてくれた」と声優陣の実力に感嘆。

全体
鈴木敏夫プロデューサーと押井守監督が早大生に講義

 その日本版に対して「たぶんこうなるだろうなと想像はしていたんだけど、それよりも全然良かった。吹き替え版としては理想に近い」と賛辞を惜しまなかった押井監督は、「吹き替えと、アニメのアフレコというのは、似ているようで全然違う。やはり現実の役者さんに合わせて声をあてていくんで、アニメほど自分の色で引っ張りきれないからね。『パシフィック・リム』なんかも日本語吹き替え版の方がはるかに面白かった。やはり吹き替えがうまい人はだいたいアフレコをやらせてもうまい。そういう意味で、今回の日本版は悔しいけどよくできていると思う」とコメントした。

 さらに、押井監督が「(虚淵玄が手がけた)キャッチコピーと合わせて、敏ちゃんが貢献したことが二つあった。虚淵のコピーと、打越領一を連れてきたこと」と語ると、鈴木は「ロゴだって僕が書いているんですけどね」と付け加え、笑いを誘っていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』は5月20日より全国公開

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