「攻殻機動隊」草薙素子の“白人化”に苦言
士郎正宗原作の人気SFコミック「攻殻機動隊」の実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル(原題) / Ghost in the Shell』(2017年3月31日全米公開予定)で、スカーレット・ヨハンソンが主人公の草薙素子にキャスティングされたことについて、「エージェント・オブ・シールド」のミンナ・ウェンがハリウッドの“白人化”だとツイートした。
スカーレットが草薙素子に扮している写真が公開されると、ミンナは「スカーレット・ヨハンソンに反感を持っているわけじゃない。事実、わたしは彼女の大ファンよ。でも、アジア系の役を白人化することには大きな反感を抱いているわ」とツイート。“白人化”とは一般的に白人以外の人種の役を白人に置き換えることをいい、最近では映画『オデッセイ』『エクソダス:神と王』『アロハ』などがキャストを白人化したとして批判されている。
同映画にスカーレットがキャスティングされた時から、アジア人のキャスティングを望む声は殺到していた。署名サイトcare2では、スカーレットをアジア系女優に置き換えることを求める署名活動が今も行われている。
複数の情報筋がScreenCrushに語ったところによると、キャスティングの批判を受けた直後、パラマウント・ピクチャーズとドリームワークスは、CGIでスカーレットをよりアジア系に見せられないか試したそう。これを行ったのは『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でブラッド・ピットの外見を見事に変えた Lola VFX 社だったという。しかし、結果を見てすぐにこの案は却下されたと伝えられている。
パラマウント・ピクチャーズはCGIのテストを行ったことは認めているものの、スカーレットの映像は一切試していないとコメント。Lola VFX 社は依頼を受けていないと言っている。(澤田理沙)