サム・ライミ監督、中国の出資で製作会社を設立へ
映画『スパイダーマン』シリーズや『オズ はじまりの戦い』などのサム・ライミ監督が、中国からの出資を得て映画製作会社を設立したとDeadline.comなどが報じた。
ライミ監督は、中国の北京カルチュラル・インベストメント・ホールディングスの出資で、映画『善き人のためのソナタ』『ツーリスト』のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督と共に、製作会社アレゴリー・フィルムズを設立。中国からの初期投資額は1億5,000万ドル(約180億円)で、さらに5億ドル(約600億円)まで増資予定で、今後製作予算1本あたり3,000万ドル(約36億円)から8,000万ドル(約96億円)の作品製作を目指すという。(1ドル120円計算)
ライミ監督とヘンケル・フォン・ドナースマルク監督は、「われわれや、われわれが敬愛する監督たちが、世界に向かって発信できる映画作りができるプラットフォームとして、このアレゴリー・フィルムズの設立を過去5年にわたって画策してきた。北京カルチュラル・インベストメントのおかげで、われわれの夢がついに実現した」とコメント。
ライミ監督は自身の製作会社Renaissance PicturesやGhost House Picturesなどで、長年プロデューサーとしても活躍している。
現時点では、具体的な製作予定の作品名は特に発表されていない。
ライミ監督は、ジョージ・フリードマンの原作を映画化する『ワールド・ウォー3(原題) / World War 3』の製作が予定されているほか、フランスのジャック・オーディアール監督の映画『預言者』のリメイクの監督候補に挙がっていると伝えられている。(鯨岡孝子)