『オオカミ少女と黒王子』横浜流星の素顔はS男子!?「好きな女性のスネた顔も見たい」
別冊マーガレットで連載された累計部数540万部超のコミックを、映画『ストロボ・エッジ』の廣木隆一監督が実写化した映画『オオカミ少女と黒王子』に出演した横浜流星が、役者業への熱い思いと意外な素顔を語った。
映画『ヒミズ』で世界的評価を受けた二階堂ふみと、映画『L・DK』『orange-オレンジ-』などの山崎賢人という配役も新鮮な本作は、嘘から始まり、本物の恋愛を見つけようとする女子高生の奮闘を描いたラブコメディー。横浜は、山崎が演じる恭也の親友・健を演じている。「最初は役を作り込み過ぎてしまい、廣木監督から『もっと普通にやっていいよ』とアドバイスをいただきました。『セリフが熱く語っているのだから、熱く演じてしまうと暑苦しい男になってしまう』と。健はいいヤツだから、こういう人間がいたらいいなと思いながら、ごく普通の高校生として演じたつもりです」と役に込めた思いを語る。
劇中では、彼氏彼女との写真を自慢するいわゆる“リア充”に、恭也が「アイツらが本当に好きなのは恋愛をしている自分だろ」とバッサリ切り捨てるシーンがあるのだが、その言葉は横浜自身も共感するという。さらに好きな女性には自分が引っ張っていきたいタイプで「甘えてほしいですし、自分が冷たくして、そのせいでスネた顔も見たい」と穏やかな語り口とは異なるS男子の一面を見せた。
そんな彼はもう一つ、役者のほかに武道家としての顔がある。それも2011年には極真空手の世界大会で優勝した腕前の持ち主だ。「試合では相手と体と体、心と心でぶつかります。すると試合の後、戦った相手と仲良くなるんです。言葉とは違うやり取りのようなものがあって、そこが魅力なのかもしれません」と実感のこもった言葉が口をついて出る。
イマドキな若者らしいクールな見た目と、世界レベルに沸騰する熱を秘めた心。そのギャップが生み出す誰も到達したことのない表現とは? 役者としての今後の動向を見守っていきたくなる。(取材・文:浅見祥子)
映画『オオカミ少女と黒王子』は5月28日より全国公開