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三浦友和、家族崩壊に導く“最悪の父親役”『葛城事件』映像

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三浦友和、常軌を逸した役に挑戦
三浦友和、常軌を逸した役に挑戦 - (C)2016「葛城事件」製作委員会

 劇団「THE SHAMPOO HAT」を率いる赤堀雅秋が監督を務める最新作『葛城事件』から、主人公・葛城清役の三浦友和が、理想の家族を求めながらも、崩壊へと向かわせてしまう父親を鬼気迫る迫力で演じている様子がうかがえる本編映像が公開された。

 理想の家族を作れたと思っていた主人公・葛城清(三浦)だが、次男・稔(若葉竜也)が無差別殺人事件を起こし、死刑囚になったことで、運命が狂いだしていく様子を描き出す本作。

 このたび公開されたのは、三浦演じる清が、無差別殺傷事件を起こした葛城家の次男・稔と獄中結婚する謎の女・星野(田中麗奈)を連れて、町内のスナックを訪れるシーン。暗い室内にもかかわらずサングラスをかけ、デュエット曲「三年目の浮気」の男性パートだけを一人で熱唱する清。女性パートではカラオケ音だけが虚しく響く奇妙な光景が広がる。星野が「私も歌いましょうか……?」と進み出るも、無視して熱唱。曲の途中であろうと気が済めば、突然「(カラオケを)切れ!」と命令する。

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 スナックに居合わせた近所の男たちは、息子が死刑囚になったというのに、酒を飲みカラオケに興じ、横暴に振る舞う清に対して、嫌悪感を募らせる。そして、スナックのソファー席でのやりとりに場面が切り替わり、男たちに「良かったら一緒に飲もうよ」「ジジイばっかりでコソコソやってないでさ……」と憎まれ口を叩く清。「自分の立場ってものをわきまえろよ」「早くこの町から出ていけ!」と言い返されると、清は思い切り灰皿を投げつけるのだった。

 三浦自身、「家族全員、どこかいっちゃっていてキャラが立っているのですが、清は特に身近にいてほしくないタイプ。家族はたまらない」と語っているように、葛城清の常軌を逸した行動と言動が際立つ“最悪の父親像”を三浦が劇中で体現している。三浦や田中に加え、無差別殺傷事件を起こす次男・稔に新星・若葉が抜てきされているほか、やがて精神を病む美しい妻・伸子を南果歩、リストラされ居場所を失う長男・保を新井浩文が演じている。家族、死刑、贖罪(しょくざい)など複雑なテーマをはらんだ物語に圧倒される一作となっている。(編集部・石神恵美子)

映画『葛城事件』は6月18日より新宿バルト9ほか全国公開

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