デヴィッド・ボウイさん『地球に落ちて来た男』追悼上映決定!京都の映画館が出資
今年1月に亡くなったデヴィッド・ボウイさんが初主演した映画『地球に落ちて来た男』の追悼上映が行なわれることが発表された。「地方の映画館が、映画を上映するだけではなく自ら発信する」というプロジェクトの一環として、京都にある映画館、京都みなみ会館が出資して今回の追悼上映が決定した。
エンターテインメント性の高いパフォーマンスで、グラムロック全盛期に活躍したボウイさんがこの世を去ったのは今年1月10日。2日前に69歳の誕生日を迎え、アルバム『ブラックスター』を発表したばかりだった彼の突然の死に世界は哀しみに包まれた。世界から愛された美しき孤高のロック・スターは音楽界だけでなく、俳優としてもその圧倒的な存在感で世界を魅了する存在だった。
『美しき冒険旅行』『赤い影』などで知られる鬼才ニコラス・ローグ監督がメガホンを取った本作でボウイさんは、新天地を求めて地球に降り立った宇宙人を怪演。当初、ボウイさんは映画のための曲も用意していたが、あくまでも俳優として、被写体としてのボウイさんを必要としていたニコラス監督からの要請もあって、演技に全力を注ぎ、注目を浴びた。
俳優に専念することになったボウイさんの代わりに本作の音楽を担当したのは、代表曲「夢のカリフォルニア」などで知られるフォークバンド、ママス&パパスのリーダー的存在であったジョン・フィリップス。劇中の挿入曲として、ルイ・アームストロング「ブルーベリー・ヒル」、ロイ・オービソン「ブルー・バイユー」、アーティ・ショウ「スターダスト」など、懐かしの名曲が印象的に使われている。(編集部・海江田宗)
映画『地球に落ちて来た男』は7月16日よりユーロスペース、シネマート心斎橋ほか全国公開
「爆音映画祭 in 京都 2016」(5月19~20日)、「爆音映画祭 in 神戸 2016」(7月16~22日)にて、先行爆音上映予定