『エイリアン』新作にシガーニー・ウィーヴァーが言及
演技派女優シガーニー・ウィーヴァーが、4月26日(現地時間)にニューヨークのタウン・ホールで行われた「Alien Day」のイベントで上映された映画『エイリアン2』について振り返り、シリーズ最新作についても言及した。
『エイリアン2』はどのように製作されたのか。「『エイリアン』の製作に関わった誰もが、若いジェームズ・キャメロンが、『エイリアン』の続編をダメもとで執筆していたことに驚いたわ。彼が『エイリアン』のプロデューサーたちとの会合の際に、『ところで、僕は(続編の)脚本を書いた』と言ってきたときは、誰もが『こいつは誰だ?』と思ったらしいの。なぜなら当時の彼は、『殺人魚フライングキラー』で監督を務めたけれど、まだ(『エイリアン2』の企画段階では)『ターミネーター』が公開されてなかったから。ところが、それから(改稿されたジェームズの)脚本が、フランスで働いていたわたしのもとに送られてきたの。それまで一度も会ったことも話したこともなかった彼から送られてきた脚本は素晴らしいと思った。それから彼とは今でも(『アバター』シリーズなどで)タッグを組んでいるわ」と振り返った。
脚本のどの点に惹(ひ)かれたのか。「続編の知らせがなかったため、(単純に)脚本の真の素晴らしさに驚かされた。そこには、音響や音楽を省いたノンストップのアクションが記されていた。脚本はアドレナリンを感じるほどで、さらにこれほど感情の起伏のあるリプリーをわたしたちは知らなかった。さらに今作の冒頭のリプリーは孤独だけれど、最終的に(前作のように)誰よりも生き延びていく過程がわたしは好きで、そのうえ(前作と同様に)搭乗した仲間のクルーに対する彼女の優先順位が変わらないことも良かった」と答えた。
リプリーは決してロマンスに左右されず、常に他のことを懸念しているが、マイケル・ビーン演じるヒックスとはお互い尊敬し合い、能力を共有していた。「マイケルは本当に素晴らしい男性で、彼の役柄ヒックスはとても素晴らしく記されていたし、マイケル自身も素晴らしい演技をしていた。素晴らしい心を持ったクールな海兵隊ね。これからニール・ブロムカンプが手掛ける『エイリアン』シリーズの続編は、そんなヒックスがもっと見られるはず。あなたたちも、そんな映画が観たいでしょ! でも『プロメテウス』の続編の製作を待つ必要があるわ」と『エイリアン』シリーズの新作にも言及した。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)