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永瀬正敏も出演!ジム・ジャームッシュ監督×アダム・ドライヴァーの新作がカンヌでお披露目

第69回カンヌ国際映画祭

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レッドカーペットを下りるアダム・ドライヴァー、ゴルシフテ・ファラハニ、ジム・ジャームッシュ監督 - 第69回カンヌ映画祭nにて
レッドカーペットを下りるアダム・ドライヴァー、ゴルシフテ・ファラハニ、ジム・ジャームッシュ監督 - 第69回カンヌ映画祭nにて - Venturelli / WireImage / Getty Images

 現地時間16日、ジム・ジャームッシュ監督が映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライヴァーを主演に迎えた新作『パターソン(原題) / Paterson』の会見が第69回カンヌ国際映画祭で行われた。コンペティション部門に出品されている同作には、ジャームッシュ監督とは『ミステリー・トレイン』(1989)以来のタッグとなる永瀬正敏も出演している。

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 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』から『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』まで、米インディペンデント映画界の雄というべきジャームッシュ監督が本作で描いたのは、バスの運転手として働く傍ら詩をしたためるパターソン(アダム)の1週間だ。乗客の会話に耳を澄まし、仕事が終われば家の中をモノクロにどんどん改造していくクリエイティブで美しい妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)の話を聞き、ブルドックの散歩の途中でバーに立ち寄ってビールを1杯飲む……というパターソンの日々をオフビートにつづる。

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 永瀬が務めたのは、日本からやって来た詩人役。さまざま人がやって来ては去っていくパターソンの1週間のラストに満を持して登場する。永瀬のFacebookによると、ジャームッシュ監督から「脚本を書きながらEARL(※永瀬のニックネーム)の事をずっと思っていたんだ。君の事を思いながらこのシーンを書いた。たった1シーンだけだけど、ラストシーンでとても重要な役なんだ。出演してもらえないだろうか?」と打診を受けて出演を快諾したといい、昨年10月に単身アメリカに渡って撮影に臨んだとのこと。アダムと永瀬の二人芝居はおかしみに満ちた味わい深さで、上映会場でも好感触だった。

 ジャームッシュ監督は本作で「進む道は自分で選べる」ということ描いたと語る。「パターソンの妻ローラも主婦という言葉から一般に想像する姿とは違う。家に居てもとてもアクティブな表現者。自分が何者であるか、ということを自分で選んでいるんだ。それはパターソンにも言えて、彼はバスの運転手だが、詩を書くという選択をしている。わたしたちは自分で選択ができる幸運に恵まれている。この映画はそういったことを祝福している」。

 アダムのキャスティングにもその考えが影響した。「素晴らしい俳優だから過去については関係ないのだが、彼が二つの側面を理解しているというのにはとても惹かれた。彼はジュリアード音楽院で学んだアーティストである一方で、軍隊にも入っていた。そうしたところに惹かれるのは、先に述べたように、型にはまるということを打ち破っているから。アダムは全く違う二つの側面を理解しているし、それが興味深かった」。もともと脚本にはパターソンが軍人だったという描写はなかったが、アダムの起用でそうした過去を加えることになったという。

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 妻ローラ役のゴルシフテは「現代に生きる人たちは過去や未来にとらわれるから惨めになってしまうことがある。でも、このカップルは惨めじゃない」とコメント。「なぜなら彼らは、何が起ころうと今を生きているから。パターソンは詩を書き、ローラは絵を描いて、カーテンを塗って、カップケーキを焼いて、互いに共感の心と愛がある。情熱的な愛ではないけれど、永遠に続く愛。ジムからそんな幸せが可能だと学んだわ」とほほ笑んだ。(編集部・市川遥)

第69回カンヌ国際映画祭は現地時間5月22日まで開催

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