児童ポルノ所持で起訴された「Glee」俳優、新作の出演シーンをカット
テレビドラマ「Glee」でノア・“パック”・パッカーマンを演じていた俳優のマーク・サリングが、児童ポルノを所持していた罪で起訴されたことを受け、テレビミニシリーズ「ゴッズ・アンド・シークレッツ(原題) / Gods and Secrets」の出演シーンをカットされたという。
【写真】マーク・サリング出演『glee/グリー ザ・コンサート3Dムービー』
監督のアディ・シャンカルは、「『ゴッズ・アンド・シークレッツ(原題)』はマーク・サリングなしで進めていきます。彼はミニシリーズからカットされ、撮りなおしの費用はわたしが自腹で払います。マークには心の平穏が訪れることを祈っています。また、利益の一部は虐待された子供たちのためのチャリティーに寄付します」との声明を出している。
また、すべてが落ち着いたとき、今回の事件が現代社会におけるレイプ文化の根源を見つけるきっかけとなり、排除することにつながることも願っていると付け加えている。
「この星の子供たちの純真さは何をもってしても守らなければなりません。エンターテイナーのわれわれは、“人類の良心”として、将来の世代のために世界をより良い場所にする役割を担っています。残念ながら、統計的に5人に1人の女性が性的暴行を受ける国にわたしたちは住んでいます。毎年8万人の子供が性的虐待を受けていると報告されており、男の子では少なくとも6人に1人、女の子では4人に1人が18歳未満です。データによると、2分ごとにアメリカでは性的暴行が起きています。さらに懸念すべきなのは、警察にできることはないとの考えから、ほとんどの事件が通報されないことです。これらの数字はおぞましく、第三世界を思わせます。つい最近までスポットライトをあてられることがないことでした。幼児虐待は社会のがんです。コンピューターに反道徳的な写真を保管していた一人のセレブでとどまるものではありません」とシャンカル監督はコメント。性的虐待は人類すべてに影響を与える、社会にはびこる疫病で、存在自体を抹消しなければならないと言っている。
事件が起きたのは昨年。ロサンゼルス市警の児童に対するサイバー犯罪専門の捜査班がカリフォルニア州サンランドにあるマークの自宅を家宅捜査し、何百もの子供の不適切な写真を発見したと伝えられている。警察はマークの元カノからの情報で捜査をしていたらしい。
マークが警察沙汰を起こすのは初めてではない。昨年には、元恋人のロクサンヌ・ゴーゼラが彼から性的暴行を受けたと訴えを起こしている。ロクサンヌは彼と合意の上で性的関係を持ったが、その際、彼がコンドームをつけることを拒否したとのこと。性病の感染を心配した彼女は、この件で後日マークに詰め寄ったところ、マークは怒って彼女を突き飛ばし、彼女は両ひざに大きなケガを負ったという。
この事件は示談が成立している。ロクサンヌが性的暴行の訴えを取り下げるかわりに、マークの不注意により彼女にけがをさせたこととし、彼女は270万ドル(約2億9,700万円)を受け取ることになったと報じられている。(1ドル110円計算)(BANG Media International)