ジェイク・ギレンホール圧巻の肉体改造!スタントなしでボクシングに挑む
新作映画『サウスポー』から特別映像が公開され、『ナイトクローラー』などで演技派として知られる俳優ジェイク・ギレンホールが、どん底からの再起を図るボクシングの元世界チャンピオンを演じるために過酷なトレーニングに励む姿が披露された。また、ボクシングの試合シーンにスタントはおらず、ジェイク自らがこなしていたことも明らかになった。
『イコライザー』『トレーニング デイ』などを手掛けてきたアントワーン・フークア監督は、本作をありきたりのボクシング映画にするつもりはなく、主人公ビリーを生々しく苛烈に演じる覚悟のある俳優に、ノースタントで特殊効果や編集に頼らず、トレーニングのみを通じて、演じきってもらうことを望んでいたという。可能な限り忠実にボクシングの世界を再現する、それこそがフークア監督の狙いだった。
その期待に応えたのは、『ナイトクローラー』のパパラッチ役での怪演が記憶に新しいジェイクだ。今回公開された特別映像では、6か月間に渡り1日2回、ほぼ毎日トレーニングに取り組んだというジェイクの姿が映し出される。ビリーというキャラクターが形成されていく過程に立ち会うため、毎日最初のトレーニング・セッションに参加したというフークア監督。ボクサーのテクニック、フィジカル、メンタルといった複雑な細部をいかにして二人三脚で組み立てていったのかが映し出されていく。
本作に携わるまでボクシングについては全く知らなかったというジェイクだが、「でも最後にはボクシングができるような気になっていたよ」と自信をにじませる。その言葉通り、ボクシングの試合シーンにスタントは用いず、ジェイク自らがすべてのシーンを演じたそうだ。それゆえに、撮影中には相手のパンチを実際に食らってしまったこともあったという。その際、ビリーの妻役を務めたレイチェル・マクアダムスはもちろん、その場にいた全員が凍りつくも、ジェイクは何事もなかったように演じ続けたそうだ。ジェイクが役者魂をぶつけた渾身の一作、手に汗握るボクシングシーンは必見だ。(編集部・石神恵美子)
映画『サウスポー』は6月3日より全国公開