「とと姉ちゃん」浜野謙太がジェームス・ブラウンに?
NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の出演も話題のミュージシャン・俳優の浜野謙太が15日、渋谷アップリンクで行われた音楽ドキュメンタリー映画『ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』特別先行上映トークイベントに登場し、鮮やかなジェームス・ブラウン風ステップを披露した。
本作は、不遇な少年時代を経てファンクの帝王として音楽界に君臨したジェームス・ブラウン(以下、JB)の絶頂期のライブ映像や貴重な未公開映像、バンドメンバーなどの関係者や彼に影響を受けたアーティストらのインタビューでつづられたドキュメンタリー映画で、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーがプロデュースを務めたことでも話題となっている。
イベントには字幕を監修したミュージシャンの中田亮も参加し、JBにハマったきっかけについて「小学校の頃、YMOが好きやったんやけど、解散後に細野晴臣さんがカバーした『SEX MACHINE』で初めてJBを知って、当時の最新アルバムだった『I'm Real』を買うたんです。歌詞を読んでみたら、オレがオレがばっかりで、今の若いやつはあかんみたいな感じで、すごい世界があるもんやなってシビれました」と振り返った。
一方の浜野は「『Love Power Peace』というライブアルバムで、『Brother Rapp』から『Ain't It Funky Now』へのつなぎのところで、すごい速いテンポだったのがいきなりミドルテンポになって、これ編集かなと思ってたんですけど、後でビデオを見てみたら本当にやっていて、すげーと思ったのがきっかけです」とマニアックで衝撃的なJBとの出会いを回想した。
JB風のダンスについては、「練習しているけど、なかなかできないんです」と語る浜野だったが、中田に「ハマケンの踊りは完成度が高い」とおだてられると、ステップを披露して会場を沸かせた。そして中田はJBを「黒人たちの状況を改善したいという思いもあったけど、自分が影響力やお金を持ちたいというエゴも大きかった」と分析しつつ、「複雑な面はあるんやけど、エネルギーや勇気をもらえる存在」とたたえた。(取材・文:タナカトシノリ)
映画『ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』は6月18日から角川シネマ新宿、渋谷アップリンク、吉祥寺オデヲンほか全国順次公開