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トニー賞、リボンで祈り 50人死亡フロリダ銃乱射事件

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トニー賞授賞式で司会を務めたジェームズ・コーデンの胸元に添えられた銀色のリボン
トニー賞授賞式で司会を務めたジェームズ・コーデンの胸元に添えられた銀色のリボン - Kevin Mazur / Getty Images for Tony Awards Productions

 現地時間12日午前2時ごろにフロリダ州オーランドのナイトクラブで発生し、50人が死亡した銃乱射事件について、同日に開催された米演劇界の祭典・第70回トニー賞授賞式の出席者から祈りがささげられた。

 トニー賞の運営団体は、「昨夜オーランドで起こった想像を絶する悲劇に心が痛みます。われわれの思いは被害を受けた家族や友人と共にあります。トニー賞は今夜の式典を彼らにささげます」と声明を発表。授賞式の参加者は、同事件を悼むために作成された銀色のリボン「Tonys Ribbon」を身に着けて式に臨んだ。

 銃乱射事件では、少なくとも50人が死亡、53人が負傷。緊急会見でバラク・オバマ米大統領は、テロ行為であると判断し、容疑者とテロ組織との関与も含めてFBIで捜査を進めていることを公表。事件現場となったナイトクラブが、同性愛者が集うクラブであったことから「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの方にとって特に胸が張り裂けそうな日だ」と語り、「人種、民族、宗教、性的指向にかかわらず、この攻撃はわれわれの根本にある平等と尊厳の価値観への攻撃である」と主張していた。

 これらの状況にトニー賞授賞式で司会を務めたジェームズ・コーデンは、式が始まると「あなた方の悲劇はわたしたちにとっても悲劇です。劇場という場所においては、人種も宗教も性別もジェンダーは全て等しく、受け入れられ、愛されるものです。悪意が勝つことは絶対にないのです。われわれは共にそのことを確認する必要があります。今宵のトニー賞はその原則のもとで行われます」とあいさつ。そのほかにも演劇主演男優賞を受賞したフランク・ランジェラらから、被害者へのメッセージが送られた。また授賞式ではノミネート作品のパフォーマンスも目玉の一つになっているが、ミュージカル「ハミルトン」のパフォーマンスでは、小道具として予定していたマスケット銃の使用を控えるなど、事件への配慮も見られた。(編集部・井本早紀)

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