13キロの減量でランス・アームストロングに変身!本人と見分けがつかない衝撃写真
世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」の7連覇という偉業を成し遂げながらも、後にドーピングを告白し、全てのタイトルをはく奪された元自転車選手ランス・アームストロングに13キロの減量を経て成り切った主演俳優の、驚くべきソックリ写真が公開となった。
13キロ減量の肉体改造でランス・アームストロング本人ソックリに!
アームストロングは、25歳のときに脳にまで転移した精巣ガンを患いながらも奇跡的に快復し、自転車競技に復帰したのち、1999年から2005年まで「ツール・ド・フランス」7連覇を果たし、2000年シドニー・オリンピックでは銅メダルを獲得したカリスマ選手。2005年のツール優勝後に引退するも、4年後に現役復帰。2011年に2度目の引退を表明後、2012年に米国アンチ・ドーピング機関によりツール7連覇を含む全タイトルを剥奪され、自転車競技からの永久追放を宣告された。歌手のシェリル・クロウや女優のケイト・ハドソンら数々のセレブと浮名を流し、プライベートでも何かとマスコミを騒がせてきた。
映画『疑惑のチャンピオン』で、そんな伝説のスターを壮絶な肉体改造を経て演じたのは、7月に『月に囚われた男』などのダンカン・ジョーンズと組んだスペクタクル『ウォークラフト』の公開も控える実力派ベン・フォスター。「スポーツ史上最も不名誉な人物を演じることができる、またとない機会」と本作への抜てきを喜ぶフォスターは、特殊メイクなしで実物とソックリな外見を作り出した。「テストとしていくつかの特殊メイクを試したが満足のいくものではなかった。似せるために他にもいろいろなことができる。体重を減らすこともそうだ」と15キロの減量を行ったことを告白。コンタクトレンズを使用する案も出たが、結局「自然のままで勝負した」という。
さらに、カリスマ・アスリートを演じるために精力的に自転車のトレーニングを敢行。撮影に入る前に「ツール・ド・フランス」に出場するレベルの選手たちから指導も受けたそうだが、「クリップインシューズを履いたことがなかったので何度も自転車から落ちた」「自転車の上で動けなくなった」と四苦八苦したエピソードを披露。大勢の選手がいる前で自転車が倒れて道を滑り落ちてしまった際に、選手たちから「あいつが今度、ランス・アームストロングを演じるらしいぞ」と後ろ指を指されたこともあると言い、この役作りがいかに壮絶だったかがうかがえる。
『クィーン』(2006)、『あなたを抱きしめる日まで』(2013)などのイギリスの名匠スティーヴン・フリアーズ監督の巧みな演出のもと、涙ぐましい努力のすえ本人ソックリに成り切ったフォスターの渾身の演技が光っている。(編集部・石井百合子)
映画『疑惑のチャンピオン』は7月2日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国公開