斎藤工は七夕の笹より役立たず?
俳優の斎藤工が2日、都内で行われた映画『全員、片想い』初日舞台あいさつに、広瀬アリス、千葉雄大らと登場し、いつもの自虐的ワールドを繰り広げた。
本作は、14名の主演キャストが織りなす、切ない“片想い”ラブストーリー。加藤雅也演じるラジオパーソナリティーの三崎が紹介する、リスナーから募った7つの片想いエピソードと三崎自身の恋の物語が描かれる。
七夕をイメージしたステージに豪華キャストと共に浴衣姿で現れ、フロントセンターに立った斎藤は「政治的な問題ではなくて、たまたまここになってしまった」と強調すると、「本来なら笹より外にいるべき。笹より役に立たないと思っています。すみませんでした」と冒頭から謝罪し笑いをさらう。
しかし、広瀬と出演した無声作品『全員、片想い/サムシング ブルー』には自信を持っており「映画は耳や目、何で観ているのか? (と考え)背筋を伸ばさせられました」としみじみと語ると、広瀬も「我ながら良い作品」と胸を張った。そんな二人に撮影現場での様子を尋ねると、広瀬は「(斎藤は)ずっとDVDを観ていた。わたしは漫画を読んでいました」と明かす。斎藤は「HなDVDじゃないですよ。名作系のちゃんとした映画ですよ」と釈明しつつ、「それぞれ自分の世界に入っていたけど、決してギクシャクしていたわけではなく、ピースフルな現場でした」とにこやかに振り返った。
一方、各話のカップル毎に登壇する中、一人ぼっちの千葉は「こんなに(共演の)清水富美加を恋しいと思ったことはない」としょんぼり。撮影現場は楽しく「お互い日本酒が好きということで、撮影の合間に『まぁまぁ、どうですか最近?』みたいな感じのお酌ごっこをしたり、花火のシーンでは夏を感じたり、和気あいあいとしていた」そうで、“ヌクメン”らしいエピソードに周囲はほんわかムードに包まれた。
この日は、伊藤沙莉、中川大志、森絵梨佳、桜田通、知英、TAKUYA(CROSS GENE)、新川優愛、志尊淳、橋本マナミ、横浜流星、加藤雅也、黒木渚(主題歌)、永田琴監督、原桂之介監督、藤井道人監督、山岸聖太監督、伊藤秀裕監督も登壇した。(取材/錦怜那)
映画『全員、片想い』は全国公開中