『ディア・ハンター』マイケル・チミノ監督死去
『ディア・ハンター』(1978年)でアカデミー賞監督賞を受賞したマイケル・チミノ監督(77歳)が死去したとカンヌ国際映画祭のディレクター、ティエリー・フレモー氏がツイートした。
ティエリー・フレモー氏のツイートによると、チミノ監督は家族に囲まれて平和的に亡くなったという。77歳だった。
マイケル・チミノ監督はCM映像作家出身で、『ダーティハリー2』の脚本でクリント・イーストウッドに才能を認められ、クリント・イーストウッド主演『サンダーボルト』で、映画監督としてデビューする。
1979年に公開されたベトナム戦争で心に傷を負った若者を描いた『ディア・ハンター』で、一躍その名を世界に知らしめた。『ディア・ハンター』はアカデミー賞作品賞を含む5冠を獲得したほか、数々の映画賞を受賞する金字塔作品となった。しかし、その後の『天国の門』(1981年)で、評価を得られず興行的にも大失敗。映画会社を倒産させた映画と揶揄され、悪名高き映画として有名になってしまった。しかし、近年そのデジタルリマスター版がベネチア国際映画祭で上映され高い評価を得ていた。(編集部:下村麻美)