鶴瓶の息子・駿河太郎、まさかの主演映画に喜び…今のうちに楽しんで
笑福亭鶴瓶の息子で俳優・ミュージシャンの駿河太郎が6日、都内で行われた映画『夢二~愛のとばしり』の完成披露試写会に出席し、自身が主演の本作について、貴重なので今のうちに楽しんで欲しいと呼びかけた。
「Japan Film Festival LA 2015」で、最優秀作品賞(グランプリ)と最優秀主演男優賞のダブル受賞という幸先のいいスタートを切った本作は、大正時代を中心に数多くの美人画を描いた画家・竹久夢二の2人の女性への愛を通して、人間・夢二の本質に迫るドラマ。
夢二を演じた駿河は「まさか、駿河太郎が主演する映画ができるとは思っていなかったので本当にうれしい。今後はきっと(自分の主演は)なかなかないと思うので、今のうちに(本作を)楽しんで」と自嘲気味。さらに「夢二は、夢と現実の間で苦悩する、変化を受け入れられない男なのかなと思いました。自分のやりたいことと、周囲から求められることのズレは、生きていればみんなが経験すること。そこは男として共感できます」と自身が演じた役どころに言及しつつ「でも女性に溺れ、スキャンダルを繰り返すところは、僕はまったく共感できないです」と正直に打ち明けた。サプライズで初主演を祝うケーキを贈られた駿河は「人形の目が離れているところが自分そっくり」と喜んでいた。
メガホンを取った『不良少年 3,000人の総番(アタマ)』などの宮野ケイジ監督は「夢二のダメさが、かえって女性たちをきれいにし、輝かせていく。今まで(夢二をテーマに)撮られた作品のどこにも属さない映画にしたいと思いました」と制作意図を明かした。この日は共演の小宮有紗、加藤雅也、原作者の野村桔梗、主題歌担当のmayo(岡本真夜)も出席していた。(取材/岸田智)
映画『夢二~愛のとばしり』は7月30日よりシネ・リーブル池袋ほか全国公開