「銀魂」声優・杉田智和、ただの脳筋野郎と自虐
テレビアニメ「銀魂」の坂田銀時役などで知られる人気声優の杉田智和が11日、都内で行われた海外ドラマ「SCORPION/スコーピオン シーズン2」日本語版声優陣合同取材に出席、天才を演じる杉田は、共演者から頭が良く見えると褒められるが、実際は「ただの脳筋野郎」と自虐コメントをして笑いを誘った。
本ドラマは、トータルIQ700の天才集団「スコーピオン」が最新テクノロジーと頭脳を駆使して、さまざまな難事件の解決に挑む痛快犯罪捜査エンターテインメント。この日は、谷昌樹、小林沙苗、福田賢ニ、田村聖子、原田晃も登場し、本作の見どころなどを語った。
IQ197のコンピューターの天才、ウォルターを演じる杉田は、「銀魂」をはじめ、これまで数々のアニメや映画の声優を務めてきたが、実は海外ドラマに関しては、主演はもとよりレギュラー出演も本シリーズが初めて。取り組むにあたり、子供の頃に観て「吹き替えでないと面白くない」と思った「特攻野郎Aチーム」「俺がハマーだ!」などと同じ価値を見出してもらえることを望んでいるという。
また、海ドラならではの苦労を尋ねられると、「吹き替えは映像が完成しているので、台本に書き起こされていない原音は聞くようにしています」と真摯な表情で説明。しかし、それによって「なんでこういうことを言うんだ?」と疑問に思い、自分で台本を書き換えることもあるそうで、「吹き替えのニュアンスの部分では翻訳家がキレてるんじゃないかな。もし、キレてたらすみません。でも止めません」と言い切り、報道陣を笑わせた。
本作の魅力については、「大真面目に頭を使っているように見えて、最後は脳筋(脳内筋肉)で締める。力押しでなんとかするのが面白い」と吐露。「みんな体張れないのに一生懸命走ったり、もっと考えればいいのに『面倒くせー、爆発すればいい』ってなったり、そういう不条理なところを成立させる上手さがある」と分析した。
自身に関しても、小林や田村から「頭が良い役に声がぴったりはまる」「最初会った時、すごく頭がいい人だと思った」とほめられるも、「(頭が良い人だと思った)でしょう。ただの脳筋野郎です」とポツリ。役と自分との共通点を聞かれた際、「実際にこういう奴がいたら嫌だろうなと想像しながらしゃべってます」と語っていたものの、唯一の共通点は見つけていたようだ。(取材/錦怜那)
「SCORPION/スコーピオン シーズン2」は7月26日夜10時より海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」にて独占日本初放送