『妖怪ウォッチ』なぜ実写?山崎賢人&斎藤工ら主役級俳優そろう
アニメ×実写のハイブリット作品として進められている人気ゲームの劇場版第3弾『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』の実写パートに、山崎賢人や斎藤工ら映画やドラマで主演を務めたことのある主役級俳優陣がそろうことが10日、配給より発表された。また原作ゲームを製作し、本作の脚本・製作総指揮も担当しているレベルファイブ代表取締役社長・日野晃博の実写パートにかける思いも明かされた。
日野が「全員、主演クラスの方々」と自信を見せる実写パートの俳優陣には、山崎のほか、武井咲、遠藤憲一、澤部佑(ハライチ)、浜辺美波、黒島結菜が集結。映画のストーリーは、アニメパートに現れた巨大クジラの鳴き声をきっかけに、ケータや彼の友達の妖怪たちが実写の世界に訪れてしまう……というものになるようで、彼らはアニメやゲームに登場する妖怪や人物、本作のオリジナルキャラクターにふんするという。だが誰が何を演じるのかについてはまったく明かされず。これだけのキャストをそろえておきながら、現在役柄がわかっているのは以前公表された実写パートの主人公ケータ役の南出凌嘉のみという状態になっている。
実写パートへの出演は、キャスト陣にとってもまさかの展開だったようで、山崎は「最初は声優のお仕事だと思っていました」と告白。武井も「声のオファーだと思っていました」と言い、斉藤も「最初は声での出演かと思っていましたが、『実写パート』というものすごく特殊な形でのオファーだったので驚くとともに、新しい映画が誕生する瞬間に立ち会えるんじゃないかと思い、わくわくしています」と語っている。また遠藤は、「妖怪ウォッチ」ファンの子供たちに向けて「みんな、元気かな? みんなが知っている妖怪ウォッチが映画になるよ。おじさんの顔は怖いけど、ちょっとしか出ないから大丈夫だよ。みんなで映画『妖怪ウォッチ』を観に行こうね~!」と呼び掛けた。
しかし日野はなぜ、本作をアニメパートだけではなく実写パートもある作品にしたのか。なぜ興行収入50億円を超える大ヒットを生んだ前作と同じ、アニメオンリーの映画にしなかったのか。日野いわく「映画も三作目となり、新しいものをつくりたいと思っていた」という。その思いを抱いた矢先に、CG班から実写と合成したCGの妖怪たちのテスト映像を見せられた日野は、その映像に心を惹かれたそう。そして「いったんは実写で行こう」と、むしろアニメパート抜きの映画を計画したこともあったと振り返る。
だが「今までアニメを見てきた子供たちにも、すんなり受け入れてもらうためには、ただ、実写にするだけじゃよくない!」と思い立ち、今回の構成を「アニメから実写の世界に入る」というものにすることを決めたとのこと。劇場版第3弾の脚本は、日野とテレビアニメ版から携わっている加藤陽一のコンビが過去2作に引き続き執筆している。(編集部・井本早紀)
『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』は12月17日に全国公開