妻夫木聡、初共演の綾野剛とイチャイチャしまくり
俳優の妻夫木聡と綾野剛が11日に六本木のザ・リッツ・カールトン東京で行われた映画『怒り』完成報告会見に参加し、劇中でゲイのカップルを演じた2人は終始イチャイチャしてお互いを褒め合った。この日の会見には、渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、宮崎あおいら豪華な出演者たちも登場した。
原作・吉田修一、監督・李相日、プロデューサー・川村元気と『悪人』のチームが6年ぶりに再集結した本作。『悪人』に主演していた妻夫木は「『悪人』もそうでしたが、原作にわしづかみにされて……。李監督とご飯を食べた時に『何をやりたい?』と言っていただいたので『優馬がやりたい』と言いました」と東京の大手企業に勤める優馬としての出演を熱望したことを明かし、「李監督にはどんどん映画を撮ってほしいし、できる限り出してほしいという思いです」と監督へのベタぼれっぷりをアピールした。
同作では、妻夫木と綾野がゲイのカップルとして濃厚なベッドシーンに挑んでいるが、綾野は「妻夫木さんとは初共演ですが、引っ張っていただき『いい関係』になりました」と発言してニヤリ。「思わせぶりだな」と笑う妻夫木は、「綾野剛という役者がすばらしいということはみんな知っているけれど、こんなにひとつの作品に向かう姿勢が同じ目線だった人は初めてだったので感謝しかない」と謝辞を述べる。綾野も「素直に愛しい時間で幸せでした。妻夫木さんがテレビやCMに出ているのを観ると手を振っちゃう」と明かして会場を沸かせ、「いちゃいちゃするのはやめます」と付け加えた。
そんな2人を見守っていたという高畑は「芝居をしていないときにお互いについて話している顔が本当にいい顔で……。本当に好きなんだなと思いましたし、幸せな気持ちにもなりました」と述懐。また森山から「出会いの場での妻夫木さんのたたずまいが絶妙だったと絶賛されていた」と言われた妻夫木は、「役作りでこんなにお金を使ったことはないですね。(新宿の)2丁目に行ったし、パーティーにも行きました。優馬として過ごした日々は真実みたいになっています。もちろんゲイに目覚めたわけではないですけど、剛(綾野)の表情が脳裏に焼き付いているので映画を観た時に人と違うところで泣いてしまいました」と語り、「いちゃいちゃしてすみません」と謝った。(取材・文:壬生智裕)
映画『怒り』は9月17日より全国公開