トム・ヒドルストンがジェームズ・ボンドになったらこうなる?
ダニエル・クレイグに代わる7代目ジェームズ・ボンド役候補として、すでに本格交渉に入っているとされるトム・ヒドルストン。実現したらどんなボンドになるのか? を勝手に予想してみた。
映画『マイティ・ソー』シリーズのロキ役に起用されて大ブレイクした英国俳優トム・ヒドルストン。8月6日より上映中の主演作『ハイ・ライズ』では、英国社会のヒエラルキーを象徴するようなタワーマンションに越してきた青年医師が、下層階と上層階の壮絶な階級闘争に巻き込まれ人格崩壊していくさまを大熱演している。
そんなトムだが、ダニエル・クレイグが降板の意思を表明している『007』シリーズの次期ジェームズ・ボンド役として、水面下で本格的な交渉が進められていると報じられている。クールでダンディーな英国紳士という意味では、ダニエルのイメージと近いトム。しかし、体格的にゴリマッチョ寄りなダニエルに比べると、線が細くてシャープな肉体のトムが演じるボンドは、よりスマートでセクシーな感じになりそう。ちなみに、『ハイ・ライズ』は全裸の日光浴シーンなどサービスショットが満載だ。
さらに、ちょっと個性の強い顔つきのダニエルに対して、トムは正統派の端正なイケメン。『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』のバンパイア役や『クリムゾン・ピーク』の貴公子役など、ミステリアスで高貴なムードを醸し出す彼の演じるボンドは、おそらく英国紳士らしい気品を備えたスパイになるはずだ。
『ハイ・ライズ』では英国トラッドど真ん中のスーツを見事に着こなしているが、これが本当にピッタリ。今風モード系スーツのダニエル版ボンドよりも、ショーン・コネリーやロジャー・ムーアのイメージに近い。そういう意味では、トムならクラシカルなジェームズ・ボンドを蘇らせてくれるようにも思える。ひとまず、次回ボンド役関連の続報を期して待ちたい。(なかざわひでゆき)
映画『ハイ・ライズ』はヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて上映中