マーク・ラファロ批判殺到!トランスジェンダー女性役にマット・ボマー起用
マーク・ラファロがエグゼクティブプロデューサーを務める映画『エニシング(原題) / Anything』で、マット・ボマーがトランスジェンダー女性役に起用されたことが物議を醸している。
同映画のストーリーは、妻を失った自殺願望のある男性が、ミシシッピからロサンゼルスに引っ越し、そこでトランスジェンダーの売春婦と友達になるというもの。マットはその売春婦を演じている。
映画はすでにクランクアップしているらしいが、マークがインタビューで映画の配役についてコメントしたとたん、実際のトランスジェンダーを起用しなかったことを批判するツイートが彼のもとに集中したと Washington Post などが報じている。
これらのツイートに対しマークは、テレビ映画「ノーマル・ハート」でマットと共演した経験から、彼をこの役にキャスティングすることを推したと説明。また、「トランス・コミュニティー、君たちの声は聞こえている。君たちが傷ついているのはつらい」と不満の声があることに理解を示し、この件に関するやりとりはとても意味深いものだともつぶやいている。
批判的な意見の中には、「実際のトランスジェンダー女性の起用を忘れた映画」「トランスジェンダーの人間として、本物のトランスジェンダーの人に自分たちを代表して演じてほしかった」「トランスジェンダーの俳優のチャンスを踏みつぶしている」などの声がある。ある人物はキャスティングをし直すよう要望したが、マークは、「映画はすでに撮影を終えていて、マットは全身全霊を傾けて役を演じた」と答え、僕らもまだ学習途中のため、思いやりを持ってほしいと付け加えている。
一方、マークはゲイではないのに「ノーマル・ハート」で見事に役を務めたとの意見もあり、マットもトランスジェンダー女性をちゃんと演じられるだろうとの声もある。『ダラス・バイヤーズクラブ』『リリーのすべて』でトランスジェンダー女性を演じたジャレッド・レトー、エディ・レッドメインに対しても同じような批判は持ち上がっていた。その役と同じ人種、性別などでなければ配役は不適切だという議論は今後も続きそうだ。(澤田理沙)