バズ・ラーマンのドラマで世界が一変!“一夜”で女優になった女の子
アメリカンドリームをつかむと一夜にして世界が変わる……、バズ・ラーマンが企画したドラマ「ゲットダウン」でヒロインを務めたヘリゼン・グアルディオラも人生が変わった一人だ。
ヘリゼンは、レゲエミュージシャンの父を中心とする音楽一家で育った。子供の頃からずっと歌っていたという彼女は、もともとシンガーソングライターとして活動していた。しかし、同ドラマのオーディションを受けたことで彼女の世界は一変する。
ヘリゼンは当時のことを振り返り、「作品に関すること以外、自分のことが何もできなくなったわ。とても忙しい。スケジュールが一夜にして変わったの」と話す。カリフォルニアでスタジオと家、イベント会場を行き来し、ひたすら歌うという音楽中心の生活からは全く考えつかない“ドラマの撮影のため”にニューヨークへ飛んだ彼女。未知の世界であった演技という分野でスターダムへの一歩を踏み始めた。
さらに彼女の日常の中で変わったこととして、「初めてパパラッチ体験をした」とヘリゼンは笑う。「サングラスをかけなきゃ、って(笑)。でも楽しいと思ったし、そういう心の準備もしなきゃね」と語る彼女だが、本ドラマはNetflixで全世界に配信中。ローカルドラマ規模ではない、世界中で彼女の顔は広く知れ渡ることになる。しかし彼女は「準備はできている」ときっぱり。「世界が全く変わってしまったけれど、全体的にこの経験をとても楽しんでいるわ。それにいろんなことを学ぶことができた。とてもありがたく思っているわ。言葉では言い表せないほどね」。
また彼女に新しい人生を与えたバズについては、「ものすごい存在感なのに、かわいい男の子みたいでもある。いつもピーターパンみたいって言っているの」と表現。ただ今回のドラマを経験してみて、女優としてだけではなく、彼女の軸である歌手としての活動を優先したくなったという。「この先(女優を)やめようとは思わないわ。ただ、この作品が終わったら、ほとんどの時間を音楽に費やしたい。音楽こそが、わたしに火をつけるものだから。笑顔にしてくれるものだから」。世界の“女優”になったヘリゼンだが、その素顔は将来を夢見てほほ笑む“女の子”だった。(編集部・井本早紀)
ドラマ「ゲットダウン」はNetflixで配信中