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超有名声優が手探りで挑む!東北&熊本への慈善事業を“東京”で行う意味

事業委員長を務めている島田敏
事業委員長を務めている島田敏

 山寺宏一田中真弓高山みなみ古谷徹という有名声優たちが参加し、今年で第5回を迎える「日本俳優連合チャリティーイベント東日本大震災・熊本地震」で事業委員長を務めている島田敏が、東京でチャリティーイベントを続ける意味について語った。

【写真】「日本俳優連合チャリティーイベント」内容一覧

 「ちびまる子ちゃん」さくら友蔵役や『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』ブロリー役などで知られている島田は、本チャリティーの第1回から実行委員として盛り上げている立役者だ。昨年の寄付額は660万円を超える等年々規模を大きくしている同イベントだが、彼によると事の始まりは、当時日本俳優連合の理事を務めていた神代知衣(代表作:「おぼっちゃまくん」茶魔)の提案がきっかけだったという。

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 第1回は主に声優が所属している外画・動画部会の仲間からの募金を中心に活動を開始。日本赤十字社に寄付金を送ったが、第2回からは直接地方団体と連携を密にすれば、より募金を活用するまでの時間のロスが少なくなると判断し、自分たちで動くようになった。イベント内容の充足などに力を入れるようになった時期もここだったという。また、ネットオークションサイト「ヤフオク!」との連動企画も2015年4月から始まった。

 現在の委員会は約22名。少しでも多くの寄付金を送るために運営費用をギリギリまで切り詰め、募金用として送られてくる「返信用ハガキ」も高山が金券ショップでより高値で取引できる時期を狙って換金しているという。常に手作業・手探りの状態だ。「事業委員長があと5人くらいいればいいんですけれども」と笑う島田だが、彼を含め参加している役者たちがかけている思い・時間はかなり大きい。

 ときには仕事や私生活に影響を与えながらも、活動を続けていることについて島田は「本当は現地に行って何か食べたり、復興状況を見たりすることが第一なんです。次いでできることは、それに代わることができるか。わたしたちは忘れていない。何かお手伝いができることがないかと声を上げていくことが必要なんです」と話す。活動中には一度、現地で何かイベントをするという企画も出たことがあったという。

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 だが実際に被災地に住む人や支援を行ってきた人と話していくうちに、「帰れる家がある実演家たち」がコンサートやイベントを開催することに現地の人々が疲弊しつつある状況を知った。そして「実演家だから行けば喜んでもらえるという勘違いをして行動するのではなく、本当に必要なものを届けるべき」という信条の下、彼らは東京で活動を続けることにした。

チラシと共に

 もちろんリサーチは欠かさない。今年も実際に、毎年イベントで多くの出店をしている岩手県大槌町に加え、釜石市、宮城県の気仙沼市、南三陸町に赴き、現地の団体と相談しながら進めている。また「物産品販売」においても保健所による販売のルールなども一から勉強。島田は「知らないことを知る、いい勉強をさせてもらっています」と言う。それに加え、それぞれの委員が収録スタジオでの地道な声掛けや、知り合いの漫画家にチャリティーグッズの出品をお願いするなど、人あってこその運営がなされている本チャリティーイベント。今まで無事続けてこられたのは委員たちの働きやイベントに参加する人々のマナーがあってこそだろう。島田は「復興の思いをつなげる企画として、5回目を迎えました。ぜひ応募して、参加していただきたい。もしも落選してもお気持ちは寄付金として届けることができる(往復はがき代が寄付金になる)ので、たくさんのご参加をお待ちしております」と呼び掛けていた。(編集部・井本早紀)

「日本俳優連合チャリティーイベント東日本大震災・熊本地震 復興支援2016」は11月20日に芸能花伝舎で開催 ※参加応募は往復はがきで受付(宛先:日本俳優連合 チャリティーイベント係 詳細は公式サイトにあり)締め切りは10月17日

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