陣内孝則、柳葉敏郎から90年代こえる熱さ感じる
俳優の陣内孝則が約9年ぶりにメガホンをとった映画『幸福のアリバイ~Picture~』の完成披露舞台あいさつが26日に都内で行われ、陣内のほか柳葉敏郎ら豪華キャストが出席した。柳葉の出演について陣内は「トレンディドラマ時代になかったくらいの熱を感じました」と90年代を振り返りつつ、嬉しそうな表情を見せていた。
陣内がオムニバス形式で風変わりな登場人物たちが織りなす悲喜こもごもを描いた本作。この日は山崎樹範、浅利陽介、佐藤二朗、木南晴夏、渡辺大、入山法子、柾木玲弥も登壇し、主要キャストの1人である中井貴一もビデオレターを寄せた。
陣内とかつて90年代のトレンディドラマ全盛期を牽引した柳葉は、陣内の熱烈なラブコールを受けて今回の出演が実現。そのことについて柳葉は「陣内さんが直接電話でオファーをくれたんです。『断ってもいいからね』と再三連呼されて……。それは断れないですよね」と笑う。対して陣内は「柳葉は休みを返上して東京まで出てきてくれました。トレンディドラマ時代になかったくらいの熱を感じました」とコメントした。
一方、こちらもトレンディドラマ時代を代表する俳優である中井はビデオの中で、「陣内さんの作品ということで出させてもらいました。陣内さんの人柄といいますか、とてもあたたかい現場でした」と振り返り、「みんなで陣内さんのためにいい作品にしようと頑張った記憶があります。この作品が面白ければ俳優のおかげ。面白くなければ陣内さんのせいです」と茶目っ気たっぷりなメッセージを送っていた。
そんな陣内は「私は俳優としては完璧な男なんですが、監督としては未熟な面もありまして……。そこに中井さん、柳葉さんはじめ素晴らしいキャストが集まってくれて感無量です。友人に恵まれました」としみじみ。作品については「どうか帰ったら『君の名は。』のような作品だったとみなさんに広めてください」と観客に訴えて会場を盛り上げていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『幸福のアリバイ~Picture~』は11月18日より全国公開