キムタクと海老蔵が映画初共演!『無限の住人』新キャスト発表<コメント全文>
SMAPの木村拓哉が、『武士の一分(いちぶん)』以来、約10年ぶりに時代劇映画に主演する『無限の住人』で、歌舞伎役者の市川海老蔵と映画初共演を果たしたことが明らかになった。海老蔵は、木村演じる主人公を窮地に追い込む難敵を演じており、「1対1の真剣勝負のお芝居がとても刺激的だった」と撮影を振り返っている。そのほか、福士蒼汰、戸田恵梨香、市原隼人、山崎努、田中泯、北村一輝、栗山千明、満島真之介の出演も発表された。
1993年から2012年に「月刊アフタヌーン」(講談社刊)で連載され、累計発行部数750万部を突破した沙村広明の人気時代劇コミックを、三池崇史監督が実写化する本作。不死身の体を持つ剣士・万次(木村)が謎の剣客集団・逸刀流(いっとうりゅう)に両親を殺された少女・凛(杉咲花)とともに、命懸けの仇討ちに身を投じるさまが描かれる。
海老蔵が演じるのは万次を追い込む強敵、閑馬永空(しずま・えいくう)。映画初共演について「大変光栄でした」と語る海老蔵は、木村と対峙(たいじ)するシーンをどう演じるのか何度もシミュレーションしたと明かし、「木村さんとの1対1の真剣勝負のお芝居は、緊迫した空気が張り詰め、久しぶりの映画の現場でとても刺激的でした」と振り返っている。
また、本作で木村と初共演となった福士は「(木村は)全力でぶつかってきて下さるので、自分も全力で挑むことができました」と感謝。テレビドラマ「エンジン」(フジテレビ系)以来、約10年ぶりに木村と共演した戸田は「久しぶりに再会して『恵梨香、何歳になったの?』と聞かれて。『27です』って言ったらすごく驚かれていました」と明かしている。(編集部・海江田宗)
各俳優のコメント全文と役名は下記の通り
<福士蒼汰/天津 影久(あのつ・かげひさ)>
最初は悪役と聞いて、自分自身そのような役を演じたことがなかったので素直に楽しみだなと思いました。天津影久は、一本芯が通っていて、志を持って生きている人物です。ただの「悪人」というわけではないので、悪の中にある人間味をどう演じるか意識しました。三池監督とは『神さまの言うとおり』以来、2作目のお仕事になります。前回同様、自分が思う天津を体現していくとそれを監督が受け止め、もっとこうしようとアドバイスを下さりました。自分にとって、挑戦しながら沢山の勉強ができる現場でした。木村さんとは初めて共演させて頂きましたが、全力でぶつかってきて下さるので、自分も全力で挑むことができました。そのような環境を作っていただいたので、緊張しながらもとても刺激になる撮影でした。
<市原隼人/尸良(しら)>
今まで演じた不良や悪い役は同時に正義のある役でしたが、今回は武士の情けも通じない、常識が一切通用しない、間違いなくこれまで演じたことのない最恐の役でした。原作にも「非道な男」と書いてあり、その世界観を出したいと思って演じました。観ているお客さんが、出てくる度に「うわ、めんどくせぇな」とか「うわ、出てくんなよ」と思って頂けたら嬉しいです。
<戸田恵梨香/乙橘 槇絵(おとのたちばな・まきえ)>
アクション映画が初めてだったので一つのアクションを撮るのに凄く時間がかかる事に驚く日々でした。槇絵はかっこよさと儚さと可憐さをもつすごく魅力的な女性で、そういう女性像は今まで演じたことがなかったですし演じていてとても気持ちが良かったです。木村さんとは、初めて出演した連続ドラマ以来の共演だったので約10年ぶりでしたが、久しぶりに再会して「恵梨香、何歳になったの?」と聞かれて。「27です」って言ったらすごく驚かれていました。良きお兄さん的な存在でもありましたし、アクションに関して無知だった私に、すごく丁寧にコツを教えていただきました。
<市川海老蔵/閑馬 永空(しずま・えいくう)>
木村さんとは映画では今回が初めての共演となり大変光栄でした。また過去何度もご一緒している三池監督の作品ということで、お話をいただいてすぐお引き受けしました。映画の中では不死身の万次を窮地に追い込むほどの強い役でしたので、脚本を読んだ時から木村さんと対峙するシーンをどう演じるのか何度もシミュレーションし、冬の京都で、極寒の中何カットにも渡るアクションシーンの撮影に臨みました。木村さんとの1対1の真剣勝負のお芝居は、緊迫した空気が張り詰め、久しぶりの映画の現場でとても刺激的でした。完成がどうなっているか僕自身本当に楽しみです。
<北村一輝/黒衣 鯖人(くろい・さばと)>
今回『龍が如く 劇場版』(2007)以来10年ぶりの三池組に参加させて頂きました。短い日数ではありましたが、三池組の刺激的で濃密な撮影時間を堪能できたこととても嬉しく思います。黒衣鯖人は、複雑な特殊メイクに時間を施し、丹精込めた役どころとなりました。
<栗山千明/百琳(ひゃくりん)>
百琳を演じさせていただきました。『無限の住人』は描かれている個々のキャラクターの闇や葛藤が胸を打つ作品だと感じました。撮影日数は少なかったのですが『無限の住人』の世界に入れて、久しぶりの三池組の心地よい緊張感を味わえて幸せでした。是非多くの方々に観て楽しんで頂きたいです。
<満島真之介/凶 戴斗(まがつ・たいと)>
以前から愛読していたこの漫画をまさか実写映画にするとは思ってもみませんでした。しかし、そこに三池監督、木村さんがタッグを組むという奇跡。そして、その世界に参加できる喜びは、一日中踊り続けても興奮はおさまらないほどでした。木村さんのとても男らしく強い背中を追いかけて食らいつきました。兄貴! ありがとうございました。(笑)
<山崎努/伊羽 研水(いばね・けんすい)>
<田中泯/吐 鉤群(はばき・かぎむら)>
映画『無限の住人』は2017年ゴールデンウイークに全国公開