10→6→4位!『この世界の片隅に』大幅ランクアップ
女優のんが声優を務めるこうの史代原作のアニメ映画『この世界の片隅に』が4週目で4位に急浮上し、初週の10位から大幅なジャンプアップとなっている。
本作は、「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られるこうの史代の同名漫画を『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直監督がアニメ化。広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ18歳の少女すず(声:のん)が戦禍の悲劇にさらされていく姿を追う。劇中で起こる悲劇と、相反するかのようなほのぼのとした柔らかいタッチの画(え)とのギャップが印象的だ。
上映4週目の12月3、4日の週末興行収入成績は6,791万4,220円、観客動員数は4万6,108人、上映館数は初週より5館プラスの87館で、前週比104%の興収を売り上げた本作。公開1週目から4,704万2,090円、5,679万8,980円、6,494万9,160円と右肩上がりに成績を伸ばし、初週&2週目は10位→3週目は6位→4週目は4位とランクアップ。観客層は学生・女性・シニアに加え、カップルやファミリー層なども多くみられたといい、年末年始に向けてさらに上映館数を増やし、累計でおよそ180館での上映が決定している。
12月5日に放送された情報番組「NHKあさイチ」ではSNSによる口コミ効果が爆発的に広がっている作品として紹介された本作だが、「第38回ヨコハマ映画祭」では日本映画ベストテン第1位に選ばれたほか、ヒロインの声を担当したのんが作品賞、審査員特別賞を受賞。片渕監督は公開後も都内のほか、広島県、山口県、宮城県、静岡県、滋賀県、大阪府、京都府など各地で精力的にプロモーション活動を行っており、今後も12月8日に呉ポポロ&八丁座(広島)、9日にシネ・リーブル神戸(兵庫)、10日に109シネマズ二子玉川&立川シネマシティ(東京)、16日に新所沢レッツシネパーク(埼玉)などで舞台挨拶を行う予定だ。(編集部・石井百合子)