『君の名は。』『シン・ゴジラ』年間ワンツートップ!東宝が過去最高興収で圧倒! - 邦画ベストテン
2016年における邦画興行収入の上位作品を文化通信社が発表し、社会現象を巻き起こした新海誠監督の『君の名は。』が興収213億2,000万円(12月25日時点)という驚異的な数字で、本年度の邦画ベストワン作品となった。(文中の数字は一部推定)
8月26日に初日を迎えるや、驚異的なハイペースでチャートを席巻した『君の名は。』。新海作品としては最大規模となる301スクリーンでの公開という戦略もピッタリとハマり、公開18週目にしてなおベストテン圏内をキープ。歴代興収ランキングでも4位を記録している。
年間2位には、東宝が約12年ぶりに日本版『ゴジラ』を復活させた庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』が興収81億1,000万円(12月25日時点)でランクイン。夏の東宝作品2本が2016年の興行を象徴する作品となった。
今年もアニメの勢いは強く、ベストテン圏内には6本がランクイン。特に定番ものの強さが際立ち、『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』がシリーズ最高となる興収63億3,000万円を記録したのをはじめ、『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』も新シリーズ最高興収となる41億2,000万円をマーク。『ONE PIECE FILM GOLD』も2000年以降の東映作品の中で歴代2位となる興収52億円(歴代1位は2012年の『ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット』)となった。
そんな中、『君の名は。』と同様のオリジナル作品である『ガールズ&パンツァー 劇場版』が驚異的なロングランヒット。10位にランクインしたことも特筆される。
今年も東宝の強さは圧倒的で8本がベストテン入り。『君の名は。』効果は絶大で、同社の1月から11月までの累計興収は782億4,628万7,390円と前年比117.7%。11月までの時点で同社の歴代年間興収における自己最高記録を更新した。洋画と邦画を合わせた総合ランキングでも、邦画のシェアが上回っており、邦高洋低の傾向は今年も続いている。
【2016年邦画作品別興収上位10本】(最終興収の数字は一部推定)
1『君の名は。』:213億2,000万円(12月25日時点)
2『シン・ゴジラ』:81億1,000万円(12月25日時点)
3『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』:63億3,000万円
4『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』:55億3,000万円
5『ONE PIECE FILM GOLD』:52億円
6『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』:46億1,000万円
7『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』:41億2,000万円
8『暗殺教室~卒業編~』:35億2,000万円
9『orange-オレンジ-』:32億5,000万円
10『ガールズ&パンツァー 劇場版』:24億円