トム・ハーディ、ノーラン監督版『007』に意欲!
俳優のトム・ハーディが、『インセプション』『ダークナイト ライジング』でタッグを組んだことのあるクリストファー・ノーラン監督が『007』シリーズでメガホンを取る可能性について大いに胸をときめかせた。The Daily Beast のインタビューで語った。
ノーラン監督は、『007』シリーズのファンで、いつかメガホンを取りたいとかねてから明かしていた。そんなノーラン監督が第2次世界大戦中に起きた実話を映画化した『ダンケルク』(日本公開2017年)で主演を務めたばかりのトムハは、同インタビューで「クリス(※ノーラン監督の愛称)がメガホンを取るボンド映画に出演するのは? 演劇学校の先輩マイケル・ファスベンダーが悪役なんかしたりしてね」と話を振られると、「おお、わお。クリスならすごいことになるね! わお、本当にヤバイだろうね。超ヤバくなるよね」と興奮気味のトムハ。
「ボンドを演じたい? 次期ボンド候補者リストによく君の名前を見かけるからさ。そのリストは、ボンドにふさわしそうな才能あるイギリス人俳優の名をただ並べただけっていうのもわかっているけど」とたたみかけられると、トムハは「演技仲間たちの間で、役について話してしまうと、自動的にその役争いから離脱してしまうというジンクスがあるんだ。だから、どうしてもその質問には答えられないな! もし回答したら、役を逃すからね」とちゃめっ気たっぷりにイエスと答えることは避けた。
「でもクリストファー・ノーラン、ボンド映画になんて素晴らしい監督なんだろう。だってダニエル・クレイグはとてもよかったし、サム・メンデス(監督)とバーバラ・ブロッコリ(共同プロデューサー)はとても素晴らしいことを成し遂げたから、その後のシリーズを引き継ぐのはとても難しいことだと思うんだ。彼らの後のシリーズは一体どうなるのかなって。そこへ君がクリストファー・ノーランの名を挙げたわけだけど、彼みたいに力強い人物なら、あのシリーズに新しいものを吹き込みつつ、再び奥深いものをつくることができると思うね」と大絶賛していた。
『007』シリーズの6代目ボンドを務めてきたダニエルが、続投に前向きでない様子がたびたび報じられたことで、新たなボンドの座に就くのは誰なのかと様々な憶測を呼んだ。しかし昨年10月、製作陣が依然としてダニエルを第1候補に考えていると伝えられた矢先、ダニエルもカムバックに乗り気な発言をしたことで、新ボンドの誕生は先延ばしになる可能性も出てきた。『007』シリーズが今後どうなるのか、公式の発表は依然としてないものの、ダニエルが復帰するボンドも、ノーラン監督とタッグを組んでのトムハによるボンドもたまらなく魅力的だ。(編集部・石神恵美子)