『ラ・ラ・ランド』6週目で2位にジャンプアップ!謎の怪人バイバイマン描くホラーが初登場4位
全米ボックスオフィス考
先週末(1月13日~1月15日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、人種差別法が存在した1960年代のアメリカを舞台に、NASA(アメリカ航空宇宙局)の躍進を支えた黒人女性たちの実話を基にした映画『ヒデン・フィギュアーズ(原題) / Hidden Figures』が興行収入2,085万3,947ドル(約23億9,820万3,905円)で2週連続となる首位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル115円計算)
第74回ゴールデン・グローブ賞で史上最多となる7部門受賞を果たしたデイミアン・チャゼル監督のミュージカル『ラ・ラ・ランド』は、IMAXでの公開が新たに始まり、興収1,453万3,070ドル(約16億7,130万3,050円)を稼ぎ出すという素晴らしい結果を残した。これで公開6週目にして最高位となる2位に。それでも公開館はまだ1,848館と控えめで(1位『ヒデン・フィギュアーズ(原題)』の公開館は3,286館)、来週に控えるアカデミー賞ノミネーション発表に合わせてさらに公開劇場を増やす予定になっている。
また、低予算ホラー『ザ・バイ・バイ・マン(原題) / The Bye Bye Man』が興収1,350万1,349ドル(約15億5,265万5,135円)と公開3日間で製作費の2倍近くを稼ぎ出すヒットに。謎の怪人バイバイマンをよみがえらせてしまった若者たちの恐怖を描く。バイバイマンの名前を言ったり考えたりしたら、もうアウト。見つかって殺されてしまう。ロバート・デイモン・シュネックの著書「ザ・プレジデンツ・ヴァンパイア(原題) / The President's Vampire」の一編を、『ギャング・オブ・ホラー』のステイシー・タイトル監督が映画化した。
そのほか、マーク・ウォールバーグ主演でボストンマラソン爆弾テロ事件を映画化した『ペイトリオッツ・デイ(原題) / Patriots Day』が3,120館まで拡大公開され、30位から6位にランクアップ。しかし、興収は1,161万3,765ドル(約13億3,558万2,975円)と思ったほど伸びなかった。初登場組では、トラックに住み着いたモンスターとの交流描くアクションコメディー『モンスター・トラックス(原題) / Monster Trucks』が7位、ジェイミー・フォックス主演のアクションスリラー『スリープレス(原題) / Sleepless』が8位だった。
今週末は、ヴィン・ディーゼル主演アクションの続編『xXx<トリプルX>:再起動』やジェームズ・マカヴォイが多重人格者を演じたホラー『スプリット(原題) / Split』などが公開される。(編集部・市川遥)
1月13日~1月15日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『ヒデン・フィギュアーズ(原題) / Hidden Figures』
2(5)『ラ・ラ・ランド』
3(3)『SING/シング』
4(初)『ザ・バイ・バイ・マン(原題) / The Bye Bye Man』
5(2)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
6(30)『ペイトリオッツ・デイ(原題) / Patriots Day』
7(初)『モンスター・トラックス(原題) / Monster Trucks』
8(初)『スリープレス(原題) / Sleepless』
9(4)『アンダーワールド ブラッド・ウォーズ』
10(6)『パッセンジャー』