『この世界の片隅に』圧倒的な強さ、11週連続ベストテン入りで15億円突破
女優ののんがヒロインの声優を務めるアニメーション映画『この世界の片隅に』が、週末映画ランキングで11週連続ベストテン入りを果たし、累計興行収入記録15億円を突破。先週から1ランクアップの7位にランクインし、圧倒的な強さを見せている。
本作は、2011年に北川景子主演で実写ドラマ化もされた、こうの史代のコミックを『マイマイ新子と千年の魔法』(2009)などの片渕須直監督がアニメ化。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ気立てのいい少女・すず(声:のん)が戦禍にのまれていく悲劇を描く。
2016年11月12日に全国63館の小規模でスタートしながら、現在上映館数は198館まで拡大。1月21、22日、2日間の興収は約9,200万円、7万人の動員を記録し、公開6週目の『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』(8位)、6週目の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(10位)といった大作を制した。
「キネマ旬報」誌が発表した2016年度日本映画ベスト・テンでは『君の名は。』や『シン・ゴジラ』など強豪を抑え1位に輝いたほか、第40回日本アカデミー賞では優秀アニメーション作品賞&優秀音楽賞を受賞、第71回毎日映画コンクールでは日本映画優秀賞、大藤信郎賞、音楽賞の3冠を達成するなど高い評価を受けている。(編集部・石井百合子)