「火花」、今度は菅田将暉&桐谷健太主演で映画化!
お笑いコンビ・ピースの又吉直樹の芥川賞受賞作「火花」が菅田将暉&桐谷健太主演で映画化される事が決定した。メガホンをとるのは又吉と同じく吉本興業所属の先輩芸人で『板尾創路の脱獄王』(2010)など映画監督としても活躍する板尾創路。本作で桐谷とともに売れない芸人コンビにふんし、無類のお笑い好きとして知られる菅田は「お笑いがなかったら、今の僕は存在していないと思います。常に芸人さんの繰り出すパンチが好きで好きで好きで好きで仕方なかった。人を笑わす、この痛みが無いと生きていけないとすら思っています。そんな自分にとって神様であり日常である芸人さんを演じるという事に物凄く怖さがあります」と並々ならぬ思い入れを語っている。
原作小説「火花」は、漫才の世界に身を投じるも結果を出せず底辺でくすぶっている青年・徳永(菅田)と、強い信念を持った4歳年上の先輩芸人・神谷(桐谷)との出会いを描く青春物語。単行本は253万部を突破する空前のベストセラーとなり、著者の又吉直樹が第153回芥川賞を芸人として初めて受賞する快挙を達成。2016年6月からNetflixで林遣都&波岡一喜主演でドラマ化されるなど反響を呼び、2月26日からは同ドラマがNHKで連続ドラマとして放送される。
憧れの対象であるお笑い芸人を演じることにプレッシャーもあった菅田だが、「板尾さんと出会ってなんかもうどうでも良くなりました」という。「だってこんなにおもろそうな座組。原作。そして聞いたら芸人さんあるあるだと言うじゃないですか。知りたい。そんな欲求がある事をお赦し下さい」と板尾組に魅せられた様子だ。
一方、先輩芸人を演じる桐谷も幼い頃からお笑いの世界に親しんでいたと言い、「人に笑ってもらえる最上の喜びと、この上ない困難さ。それを生業とする芸人さんは狂気の沙汰。怪物です」と芸人たちをリスペクトしつつ、「そんな世界に生きようとする、愛おしい男たちの物語。役者が芸人を演じるのではなく、芸人を生きます」と意気込みを語っている。
神谷の恋人役に木村文乃、徳永の相方でツッコミ担当の山下役に川谷修士(2丁拳銃)、神谷とコンビを組むツッコミ担当・大林役に三浦誠己が決定。『青い春』(2001)、『クローズEXPLODE』(2013)などの豊田利晃が共同脚本を手掛ける。(編集部・石井百合子)
映画『火花』は2017年11月より全国東宝系にて公開