「ゆとりですがなにか」続編!SPドラマで1年後の「成長や後退」描く
日本テレビ系で昨年4月に放送された宮藤官九郎脚本のドラマ「ゆとりですがなにか」の続編となるスペシャルドラマの放送決定が発表された。3日、同ドラマの脚本で「2016年度芸術選奨 文部科学大臣賞」を受賞した宮藤が受賞の席で明らかにした。「ゆとりですかなにか 純米吟醸純情編」と題し、連ドラから1年の時を経たゆとりたちの「成長や後退」が描かれる。
岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥の3人が「ゆとり第一世代」と社会にくくられる1987年生まれのアラサー男子を演じた本ドラマ。最終回では主人公・坂間正和(岡田)と恋人の宮下茜(安藤サクラ)が紆余曲折を経て無事に結婚式を迎え、登場人物たちはそれぞれの未来へと踏み出していた。
その1年後が舞台となる「純米吟醸純情編」では、妊活中だった正和の兄夫婦に念願の第一子が誕生し、坂間家はますますにぎやかになっている。鬼嫁の気配を漂わせる茜はある秘密を抱え、脱サラした正和は亡き父が残した酒蔵を切り盛りするために奮闘中。連ドラで女性経験のないまま最終回を迎えた山路一豊(松坂)、悲願の大学合格を果たした道上まりぶ(柳楽)の姿などが描写される。
また、正和のあとを継ぎ居酒屋「鳥の民」店長とエリアマネージャーを兼ねる山岸ひろむ(太賀)、まりぶとの不倫関係も断ち切って無事社会人となった正和の妹・ゆとり(島崎遥香)など、平成生まれの「ゆとりモンスター」たちも続編に登場する。
脚本家の宮藤は今回のスペシャルドラマについて「続編というのは苦手なのですが」と明かしつつ、「彼らのような、定点観測に向いているキャラクターならば、時々思い出してみるのも悪くないかな」とコメント。「1年後の彼等の『成長や後退』を描こうと思っています」と意気込みを明かしている。(編集部・海江田宗)
スペシャルドラマ「ゆとりですかなにか 純米吟醸純情編」は2017年夏に放送